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ICOCAを大阪・京都・神戸の地下鉄や、南海、山陽電鉄などが販売開始

関西の11社局で3月25日から順次発売

2017年3月25日から順次発売

 関西の私鉄など11社局とJR西日本(西日本旅客鉄道)は2月3日、ICカード乗車券「ICOCA」と「ICOCA定期券」を3月25日から順次販売開始すると発表した。これまで、関西の私鉄では後払いタイプの「PiTaPa」を発行していたが、プリペイドタイプのICOCAも各社で購入できるようになる。

 対応した11社局と、販売開始日は以下のとおり。

3月25日販売開始

・南海電気鉄道
・泉北高速鉄道

4月1日販売開始

・大阪市交通局
・京都市交通局
・大阪高速鉄道(大阪モノレール)

4月15日販売開始

・神戸市交通局
・山陽電気鉄道
・神戸電鉄
・神戸新交通
・北神急行電鉄
・山陽バス

 関西の私鉄のICカード、「PiTaPa」は後払い方式のため、利用にはクレジットカード同様に審査や、保証金の預託といった手間がかかっていた。そのため、PiTaPaのエリアの鉄道会社で、ICカードの乗車券や定期を即発行してもらうことはできなかった。また、PiTaPaは後払いだが、ICカードの全国共通利用でPiTaPa以外のエリアで使うには、事前ににチャージが必要となるなど、手間がかかっていた。

 今回のICOCAを販売開始した11社局では、デポジットの500円は別途必要だが、ICカードを11社局の駅で即発行して使えるようになる。また、定期券も同様で、審査なしでICカードタイプの定期券「ICOCA定期券」が購入できるようになる。

 なお、PiTaPaはスルッとKANSAIが運営しているが、PiTaPa対応の事業者でも今回のICOCAの販売開始となっていない鉄道事業者もある。主なところでは阪急電鉄、阪神電車。これらは販売はしていないが、PiTaPaとICOCAの利用可能エリアは共有なので、他の事業者で購入したICOCAで乗車することは可能。

 また、今回はICOCAの販売開始が行なわれるだけで、利用可能エリアの変更や、他のエリアから持ち込まれるSuicaやPASMOなどの交通系ICカードの全国相互利用サービスについて変更は発表されていない。

【お詫びと訂正】記事初出時、ICOCAを販売開始していない事業者に誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。