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東京メトロ銀座線三越前駅・日本橋駅・京橋駅のデザインが決定、11月より順次リニューアル工事開始

銀座線にあわせて東西線日本橋駅も11月よりリニューアル工事を実施

2016年11月より順次リニューアル工事開始

日本橋駅改札口のデザイン

 東京メトロ(東京地下鉄)は、東京メトロ銀座線の商業エリア「三越前駅」「日本橋駅」「京橋駅」の3駅の新デザインが決定したことを発表した。銀座線は、2017年に開業90周年を迎える。これを見据えた銀座線全駅のリニューアルが進められており、今後日本橋駅は11月から、京橋駅は2017年1月からリニューアル工事に順次着手し、2019年度に完成予定。また、三越前駅は2020年度以降に着手予定となる。

 今回の3駅は、2014年3月~7月に実施した「銀座線・商業エリア駅デザインコンペ」の入賞作品のアイデアや想いを活かしながらコンセプトを設定し、商業エリアの「“まち”の地下1階」として各駅が持ち合わせている歴史的背景や地域性などの特徴を表現することで、“まち”とのつながりを感じ得られる空間となるようにデザインしたという。

日本橋駅のデザインコンセプトは「橋の街」

 1603年江戸時代に、木造太鼓橋で建造された日本橋。橋は幾度かの改修や改架で姿を変えたが、今でも街のシンボルとして存在感があり、その日本橋のある街の駅として、江戸時代から続く日本橋の歴史を伝え、賑わいと活気が感じられる空間を演出する。また、東西線日本橋駅も同時にリニューアルする。銀座線は「橋の面影」、東西線は「橋からの景色」をコンセプトとし、路線の差別化を図っている。

銀座線日本橋駅コンコース
銀座線日本橋駅のホーム
東西線日本橋駅の改札口
東西線日本橋駅のホーム

京橋駅のデザインコンセプトは「時のギャラリー」

 京橋駅は、歴史的建造物や美術骨董品のギャラリーが残る近代的な街、歴史と近代が共生する街をイメージしている。また、東京のガス灯発祥の地であることをモチーフとしている。

銀座線京橋駅の改札口
銀座線京橋駅のホーム

三越前駅のデザインコンセプトは「着物の街」

 2020年度以降リニューアル工事着手予定の三越前駅は、江戸時代の呉服店から発展し、今も老舗百貨店の伝統的な建築物が建ち並ぶ魅力的な街の要素をモチーフとしたデザインを駅全体に取り入れている。

銀座線三越前駅の改札口(渋谷方)
銀座線三越前駅のホーム

 駅のデザインを決定するにあたっては、「デザイン性」だけでなく、「安全性」そして「サービス」の提供の観点において、さまざまな検証を行なっている。商業エリアの3駅においては、ホームの一部を原寸大で制作し、周囲を暗くし、地下駅と同様に照明のみの明るさの検証や、床や柱などの安全性の検証などを行なった。

ホームの一部を原寸大で制作し、検証を行なった。写真は三越前駅
京橋駅
銀座線日本橋駅
東西線日本橋駅