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名鉄観光バス、新型中型観光バス「シオン(ZION)」を公開
三菱ふそう エアロエース MMがベース、支店別に青、赤、緑の3台同時導入
2016年9月8日 13:38
- 2016年9月6日 導入
名鉄観光バスは、中型の新型貸切観光バス「シオン(ZION)」を9月6日より3台導入する。これにあたり、名古屋市熱田区の熱田神宮において新車授与式と報道向け内覧会が行なわれた。
「シオン(ZION)」というネーミングは、理想郷やユートピアなどの意味を持ち、非日常の旅を満喫してもらいたいという理由から付けられた。三菱ふそうトラック・バスの中型ハイデッカーバス「エアロエース MM」をベースにしている。大型の「エアロエース」を全長のみ短縮しショートタイプとしたモデル。
全長8m99cm、全幅2m49cm、全高3m47cmで室内長7m75cm、室内幅2m31cmのボディに、「MDAS-III」(注意力安全モニター)や「AMB」(衝突被害軽減ブレーキ)、車間距離や車線逸脱に対する警報装置といった予防安全機能を搭載。三菱ふそうが2015年7月に発表した、2015年8月1日から基準適合が義務づけられた車線逸脱警報装置の保安基準に適合するモデルとなる。定員は27名。段差のないフラットな床面で、後部5~6席は回転させてサロンルームとして利用も可能。4列目まではワイドタイプのシートを採用する。大型車同様の電子制御サスペンションを装備し、快適な乗り心地を得ている。
外観デザインは、名鉄観光バスの最高級バス「ゼウス(ZEUS)」を継承し、3台の車両は青、赤、緑に塗り分けられている。それぞれ青は一宮、赤は名古屋、緑は岡崎の各支店にそれぞれ配備される。同社は2008年7月会社設立以来(名古屋観光日急、名鉄西部観光バス、名鉄東部観光バスを吸収合併している)、大型車を中心に120台以上を更新してきたが、中型車両を導入するのは初めてとなる。少人数での旅にもワンクラス上のサービスを提供していきたいとしていた。
新車授与式では、名鉄観光バス 代表取締役社長 加藤信貴氏が運転士を前にし、「待ちに待った中型車の授与を行ないました。名前をシオンとしました。理想郷やユートピアといった意味があります。そのような気持ちよい体験を提供したいという思いがあります。“Z”から始まり、大型車最高峰車のゼウスの流れをくんだ兄弟車で、現時点で最高峰の技術がすべて入っています。ただバスの機能で快適を提供できるのは4割程度だと思っています。あとは運転士の運転、接客にあります。最大限に活かして安全運転していただきたい。無事故で使っていただき、最終的にはお客さまにお返しするという思いで、大事に使っていただきたい」と、訓示をした。
続けて、熱田神宮では「車祓い(くるまばらい)」も行なわれ、神職による安全祈願が運転士とシオン3台すべてに対して行なわれた。