旅レポ
ユナイテッド航空の成田~グアム線でビジネスクラスを体験!!
(2015/12/16 00:00)
先にお伝えしたデュシタニ グアム リゾートの報道向けツアーでは、ユナイテッド航空の協力でビジネスクラスに搭乗して往復した。エコノミークラスとはひと味違うサービスの詳細をレポートしていこう。
ユナイテッド航空は世界規模の航空会社で、毎日平均約5000便のフライトを運航している。日本からは、アメリカ本土のロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、デンバー、ヒューストン、ニューアーク(ニューヨーク)、ワシントン D.Cに加え、ホノルル、グアム、ソウル、シンガポールへ定期便を運航している。世界最大の航空アライアンスの「スターアライアンス」の創設メンバーであり、日本ではANA(全日本空輸)が同じスターアライアンスのメンバー。ANAとは太平洋路線でジョイントベンチャー(共同事業)も実施している。
日本からグアムへは現在、直行便で主要6都市の空港(成田、関空、中部セントレア、新千歳/札幌、仙台、福岡)から、週に約60便を運航。成田は1日3便、関空とセントレアは1日2便、福岡は1日1便、新千歳と仙台は週2便を運航している。ユナイテッド航空は、グアム国際空港をハブ空港にもしており、パラオやサイパンなど太平洋諸島への乗り継ぎにも便利だ。
成田~グアム路線の朝と夜の便(UA827/UA828、UA874/UA873)には、ボーイング 777-200ER型機が導入されている。ボーイング 777-200ERのクラスは、ビジネスクラスの「ユナイテッド・ビジネス」、プレミアムエコノミークラスの「エコノミープラス」、エコノミークラスの「ユナイテッド・エコノミー」の3クラス仕様となっている。ビジネスクラスは32席、プレミアムエコノミークラスは98席、エコノミークラスは214席で計344席を装備。。成田~グアム線の昼便と成田便以外はボーイング 737-700型機またはボーイング 737-800型機を使っている。
グアム便運航スケジュール
成田国際空港
UA827便:成田(11時00分)発~グアム(15時40分)着、毎日運航
UA197便:成田(17時20分)発~グアム(22時10分)着、毎日運航
UA874便:成田(21時20分)発~グアム(01時55分/翌日)着、毎日運航
UA828便:グアム(06時55分)発~成田(09時35分)着、毎日運航
UA196便:グアム(12時05分)発~成田(15時00分)着、毎日運航
UA873便:グアム(17時05分)発~成田(19時55分)着、毎日運航
中部国際空港(セントレア)
UA136便:中部(11時20分)発~グアム(15時55分)着、毎日運航
UA172便:中部(20時45分)発~グアム(01時20分/翌日)着、毎日運航
UA137便:グアム(07時15分)発~中部(10時15分)着、毎日運航
UA171便:グアム(16時50分)発~中部(19時50分)着、毎日運航
関西国際空港
UA150便:関空(11時05分)発~グアム(15時40分)着、毎日運航
UA178便:関空(20時45分)発~グアム(01時20分/翌日)着、毎日運航
UA151便:グアム(07時00分)発~関空(10時05分)着、毎日運航
UA177便:グアム(16時45分)発~関空(19時50分)着、毎日運航
福岡空港
UA166便:福岡(11時50分)発~グアム(16時35分)着、毎日運航
UA165便:グアム(07時30分)発~福岡(10時50分)着、毎日運航
新千歳空港(札幌)
UA188便:新千歳(12時25分)発~グアム(18時05分)着、月・金運航
UA187便:グアム(07時30分)発~新千歳(11時25分)着、月・金運航
仙台空港
UA182便:仙台(11時50分)発~グアム(16時50分)着、日・木運航
UA181便:グアム(07時45分)発~仙台(10時55分)着、日・木運航
ユナイテッド航空のグアム路線では、現在全路線においてビジネスクラスの設定があり、空港に着いてから出るまでワンランク上のサービスが提供される。ユナイテッド・ビジネスで受けられるサービスは以下のようなものがある。
プレミアアクセス
・空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」
・専用チェックインカウンター
・優先セキュリティチェック
・優先搭乗
・手荷物の優先
機内サービス
・ゆとりあるレザーシートの座席
・厳選したシャンパン、ワイン、ビールなどすべてのドリンクが無料
・離陸前のウェルカムドリンク
・コースメニューの機内食
アルコール飲料の種類を少し紹介すると、ビールではバドワイザー、ミラーライト、ハイネケン、アサヒのスーパードライ。ワインは赤ワイン、白ワイン、シャンパン。カクテルではジントニック、ブラッディ・マリー。ウイスキーはジャックダニエルやジンビームなど。ほか、月桂冠純米酒、ジンなどのスピリッツ、リキュールやブランデーもある。ちなみに、エコノミークラスでのアルコール提供は有料で、支払いはクレジットカードに限られる。
空港ラウンジの「ユナイテッドクラブ」は、成田、グアムのどちらもフライト前に利用できる。成田のユナイテッドクラブはリニューアルしたばかりで、アジア地域最大の規模。アルコール類のバーサービス、ソフトドリンク、軽食、会議室を無料で使える。Wi-Fiや電源も無料。Wi-Fiのパスワードは室内に掲示されていた。搭乗時も優先搭乗ができるので、搭乗開始時刻直前までラウンジでくつろいでいられる。
日本~グアムの航空券料金は時期により変動するが、このようなプレミアムサービスを、往復料金でエコノミークラスのに追加で4~5万円(片道あたり約2.5万)と、比較的リーズナブルな価格で受けられる。少し余裕のある旅にしたい時に、贅沢過ぎるという価格ではないだろう。
シートは厚みのある革張りで、とてもゆったりとした作り。隣席との間にある肘掛けはかなり余裕があり、隣の人と肘が干渉することはない。この肘掛けに、机が内蔵されている。
シートの配列は横2-3-2。エコノミーは横2-5-2なので、横2座席分は余裕がある作りになっている。前席との足元間隔はかなり余裕があり(シートピッチは約135cm)、窓際や3列の中央席で隣が寝ていても気兼ねなく席を立つことができる。シートを倒しレッグレストを出すと、フルフラットまではいかないが、リラックスしてくつろぐことができる。
なお、エコノミープラスは、エコノミーに比べ足元が最大で12cm広く、エコノミークラスよりも前方に位置している。
ユナイテッド・ビジネスの機内食は、コース料理で提供される。アルコールなどの飲料、サラダとパン、メインディッシュ、デザートの順番だ。メインディッシュは2種類からチョイスできる。
メインディッシュのボリュームはけっこう多め。サーロインステーキの肉は思いのほか軟らかくジューシーだった。デザートはムース系。コーヒーは大きめのマグカップで提供された。
ボーイング 777-200ERの機内では、スマホやタブレットのアプリから動画を楽しめる「PDE」(パーソナル・デバイス・エンターテイメント)が提供されている。ノートPCでも楽しめるが、楽しめるコンテンツが限られるので、動画を楽しみたいならスマホを用意しよう。
スマホとタブレットから利用するには、「United Airlines」アプリが必要だ。搭乗前までにダウンロードしておきたい。60MB程度あるので、可能なら自宅Wi-Fiでインストールすることをお勧めする。
肘掛けの下部分にユニバーサルACコンセントがあり、ワールドワイド規格のACアダプタなら日本のコンセント形状でそのまま差し込み、充電しながら利用できる。手元の荷物に充電器を用意しておくことを忘れないようにしよう。
また、8.99ドルの有料ではあるが、Wi-Fi経由でインターネット接続も可能だ。メールアドレスとクレジットカード番号を入力することでゲスト利用できる。マイレージプラスメンバーであれば、サインインして進めればよい。こちらはPCでもスマホでもどちらでも、Webブラウザから利用できる。
接続中は、「unitedwifi.com」の機内ポータルサイトを閉じずに表示させておくことが推奨されている。ただし、VPN接続する場合には、ページを閉じるようにと注意書きがある。
アプリを使わない場合、Webブラウザでポータルサイトの動画も見られるが、再生可能なタイトルが制限されている。Wi-Fiによるインターネット接続では、動画サイトの動画視聴に制限があり、ストリーミングはすべてが可能なわけではない。
なお、ゲストは複数デバイスの同時インターネット接続はできず、基本的に支払ったデバイスのみでの接続になる(PDEの利用は問題ない)。マイレージプラスメンバーであれば、サインインしてデバイスを切り替える操作をすれば、繋ぎ替えることはできる。
ユナイテッド・ビジネスでは、預け入れた手荷物も優先取り扱いとなり、到着空港でのバゲッジクレームのレーンに早い段階で流れてくる。手荷物で待たされる時間はかなり短くなる。座席が前方なので、飛行機からの退出も早く、すべてがスムーズだ。
特に疲れて帰ってきた日本の空港ではありがたいサービスだった。入国審査も混まない状態のうち進めるので、空港を出るまであっという間で帰路に就ける。
記者は背が高めなせいか、エコノミーの足元スペースはかなりキツイ。広大な足元スペースだけでもビジネスクラスを選ぶ理由になる。無料でふるまわれるアルコール飲料も、お酒好きにはリラックスできるサービスだ。できればWi-Fiも無料になるとありがたいが……。
グアム旅行というと、週末などを活用して短期間でお手軽に行けるメリットがある。こういった時間が惜しい短期旅行こそ、ビジネスクラスを活用して、スムーズかつ疲れ知らずの旅程を組んでみてはどうだろう。例えば、オフィスへは午後から出社する予定にしておき、午前着便で帰国して、疲れもなく短時間で戻れれば、すぐに仕事に取りかかれるだろう。ほかにも、大切な家族や友人などとの記念日の旅行に、少しゆったりした行程で動きたいといったときにもお勧めだ。