【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

きらびやかな衣裳や伝統舞踊が見もののBステージ(その2)

2015年9月24日~27日 開催

 ツーリズムEXPOジャパンのBステージは、国際色あふれる華やかなプログラムで賑わっていた。ここでは、9月26日の午後に行なわれた3ステージの模様を紹介する。

ウズベクダンス

 ウズベキスタンのステージは、華やかな民族衣装に身を包み、何度も回転しながら踊るのが特徴的な「胡旋舞(こせんぶ)」を上演。ウズベキスタンの古都サマルカンド地方のソグド人の伝統舞踊で、唐代頃に中国に伝わったもの。ダンスはストーリー的な展開をする部分もあり、若い男女が恋に落ち、結婚式を挙げるまでの様子など、演劇的な要素もあって、観客は楽しんでいた。

華やかな民族衣装で舞うウズベキスタンのステージ
コミカルな要素も加わり、ドラマチックな展開に発展

思い立ったが台湾吉日!

 初来日となる台湾中部の舞踊チーム「泰雅原住民工作隊」が、ステージを縦横無尽に動きまわった台湾ステージ。棒を高い位置でクロスさせてリズムを取る女性ダンサーや、力強く踏み込む男性ダンサーなど、迫力あるダンスに観客は大いに盛り上がっていた。

台湾中部の舞踊チーム「泰雅原住民工作隊」が初来日

メキシコの伝統楽団マリアッチによるライブ演奏

 9月26日のBステージで最後のプログラムとなったのは、マリアッチによるライブ演奏。メキシコ中央高原のハリスコ州が発祥のマリアッチは、ユネスコ無形文化遺産に指定されている。日本の演歌にも似た「ランチェラ」と呼ばれる歌唱がメキシコ人に好まれているという。

 ステージで演奏する6人のメンバー「マリアッチ・アガベ」は、本場ハリスコ州の州都グアダラハラから、この日のために来日した。陽気で賑やかな演奏が続くなか、「川の流れのように」の演奏になり、日本語で歌が始まった。

 演歌に似た「ランチェラ」が特徴のマリアッチなだけあり、本当の演歌が演奏されても違和感がない。おなじみの曲の登場で観客も親しみを感じたようだ。アンコールの声も上がるほど会場は盛り上がり、盛大な歓声と共に初日最後のステージを締めくくった。

赤いチャロに身を包んだ「マリアッチ・アガベ」
「マリアッチ・アガベ」は、9月26日のBステージの最後を盛大に締めくくった
(政木 桂)