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ボーイング、遠紫外線を使って3秒で自動的に殺菌する航空機用自己洗浄トイレを開発

2016年3月3日(現地時間) 発表

Boeingが開発中の「Self-Cleaning Lavatory」

 Boeingは3月3日(現地時間)、紫外線を用いて自動的に殺菌を行なう「Self-Cleaning Lavatory」(自己洗浄化粧室)のプロトタイプを開発したことを発表した。この技術を実際の航空会社へ提供するためには、さらなる研究を必要とするとしているが、Boeinではコンセプトに対する特許を申請した。

 このラバトリーは、トイレを使用していないときに、便器やシンクの表面全体に遠紫外線を3秒間照射することで99.99%の細菌を除去できるというもの。遠紫外線は日焼けベッドなどに用いられる紫外線(UVA、UVB)とは異なり人体に対して害がなく、一方でこのプロトタイプにより微生物の増殖や伝播を抑制できることを示した。乗客のトイレに対する衛生面の不安を解消するとともに、臭いも抑えられるとしている。

 さらに、このラバトリーのプロトタイプには、蛇口やソープディスペンサー、ゴミフラップ、便器の蓋とシート、ハンドドライヤーをスイッチに触れることなく操作できるタッチレス技術を導入しているほか、ドアのラッチのハンズフリー化や、床面の真空ベントシステムについても研究中であるという。

(編集部:多和田新也)