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JR西日本、神戸線に列車の回生電力を活用する新駅「摩耶駅」を2016年春に開業
飛び立つ白鷺の姿を演出した新駅「東姫路駅」も同時期に
(2015/10/2 20:16)
- 2015年10月2日 発表
JR西日本(西日本旅客鉄道)は、神戸線(東海道本線)六甲道駅~灘駅間に新駅「摩耶(まや)駅」、神戸線(山陽本線)御着駅~姫路駅間に「東姫路(ひがしひめじ)駅」を2016年春に新規に開業すると発表した。
摩耶駅(兵庫県神戸市灘区灘南通5丁目5番)は、島式ホーム1面に橋上駅舎で構成。「六甲の自然に調和する新しい駅・エコステーション」をコンセプトにしており、JR西日本では初の導入となる、列車がブレーキを掛けた際に生じる回生電力を駅の電力に活用できる「直流電力変換装置」を導入する。また、回生電力エレベーターや回生電力エスカレータ、太陽光発電パネルも導入。照明の全LED化や照明制御の最適化など回生エネルギーと自然エネルギーを活用しつつ、電力消費の少ない設備を導入することで、従来の同規模の駅と比較して50%以上の消費電力の削減が可能としている。
ホームと駅舎間にはエレベータとエスカレータそれぞれ1基を設置。連絡通路にはエレベータ2基(北側と南側それぞれ1基)、エスカレータ3基地(北側1基と南側2基)が設置される。自動改札3通路、券売機は3台となる。また省資源化の取り組みとして節水トイレも導入される。
なお、摩耶駅の名前の由来として「摩耶山に由来し、摩耶埠頭や摩耶インター(阪神高速)など、近隣施設の名称に広く使用されており、なじみやすいため」としている。
東姫路駅(兵庫県姫路市市之郷字高田1046-26)は、相対式2面ホームで地上駅舎で構成。デザインコンセプトとして「自然と歴史の拡がりを表現した駅」を掲げており、駅入口に白い膜屋根を設け、階段棟と一連のラインを描くことで、駅周辺を流れる市川から飛び立つ白鷺の姿を演出。また、駅正面の壁面の材料に鉄骨とタイルを採用し、アースカラーに配色することで、周辺地域に存在した寺院である市之郷廃寺をイメージしている。他にも、駅入口を開放的な空間とし、明るく、視認性を高めているほか、駅前広場や周辺駐輪場のデザインと調和を図り、利用者が親しみやすく明るい駅前空間を提供するとしている。
ホームと駅舎の連絡には各ホーム1基ずつのエレベータを設置。自動改札3通路、券売機は3台となる。名前の由来は「全国的知名度がある姫路駅との位置関係を名称とすることで、場所がイメージしやすく、分かりやすい名称であるため」とのこと。