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北陸新幹線、新規開業駅のスマホ通信環境は実用十分、ICT総研調べ
下り回線速度はauがトップ、iPhone 6で50Mbps以上の地点も
(2015/3/17 16:37)
- 2015年3月17日発表
ICT総研は、北陸新幹線 全駅のホームと改札口、駅前広場でスマートフォン(iPhone 6)を利用した電波状況の実測調査を3月14日(長野駅~金沢駅間)と15日(高崎駅~長野駅間)に実施。その結果を3月17日に発表した。調査したキャリア回線は、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク。調査は朝~夕方の利用者が多い時間帯に実施。
結果は、全地点の下り回線速度の平均はauがトップの35.22Mbps、同上り平均はソフトバンクがトップで12.72Mbps。auの下り回線速度に関しては「50Mbps以上の地点が全測定地点の2割、40Mbps以上では全測定地点の4割を占めており、高速通信可能な地点数の多さが目立つ」とレポートされている。
ソフトバンクに関しては、下り平均速度が30.53Mbpsと2位、「駅のどの地点でも測定結果があまり変わらず、安定した結果」としている。この結果について「SoftBank 4G LTE」に加え、AXGP方式の「SoftBank 4G」にも対応していることを考えられる要因として挙げている。
NTTドコモに関しては、上下とも及ばず、下り平均が29.85Mbps、上り平均が9.15Mbps。ただし、全3社中唯一、下り平均10Mbpsを下回る駅がない結果となった。
なお、3月14日の北陸新幹線開業日は、金沢駅~長野駅間のどの駅もイベントが開催されお祭りのような賑わいとなっていた。そのため、回線が混雑した状況であったと考えられるが、その状況でも全キャリア平均で下り26.99Mbpsと十分な実効速度を記録できるほどに整備されているとも言えるとまとめている。