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富山県、観光PRイベント「とやま Week in 東京2015」を東京丸の内で開催

石井富山県知事と女優 室井滋氏が富山県の魅力について語る

2015年3月2日~8日開催

場所:東京 KITTE

石井隆一 富山県知事(左)と、富山県出身の女優 室井滋氏(右)がステージでトークショーを行なった

 富山県は、3月14日の北陸新幹線の開業に合わせ、観光PRイベント「とやま Week in 東京2015」を3月2日~8日まで東京 丸の内の「KITTE」にて開催した。会場には富山県の物産を販売する物販ブースや、富山県出身の著名人によるステージなどが行なわれた。なかでも3月7日には、富山県の石井隆一知事と富山県出身の女優 室井滋氏によるトークショーが開催され、富山県の魅力についてアピールを行なった。

富山県知事 石井隆一氏

 ステージに登場した富山県の石井隆一知事は「富山県は日本海側のほぼ中央に位置する県で、3000メートル級の立山連峰、水深1000メートルを超える富山湾、これを直径40~50kmの富山平野が繋ぐ、大変ダイナミックな地形。この富山平野には雪と雨を合わせると、世界で最も降水量が多いマーシャル群島より降水量がある。このため立山からわき出る水と、その水で作られる米は日本でも有数の美味しさだ。水と米がおいしいということは当然お酒もおいしい。立山からの流水と対馬暖流が合流する富山湾は、豊富な漁場でもあり日本海に生息する800種類の魚のうち500種類が生息する。いよいよ、3月14日には北陸新幹線が開業する。東京~富山駅間は2時間8分で結ばれ、年間輸送力は従来の600万人から1800万人前後と約3倍に増強される。ぜひ多くの皆さんに新幹線に乗って富山にお越し頂きたい」と語った。

前身頃に新幹線が走る柄の着物で登場した室井滋氏。世界で1つの着物とのこと。また帯には富山県の形がデザインされている

 次に富山県出身の女優 室井滋氏がステージに登場。石井隆一知事と共にトークショーを行ない「ファンの方から『室井さんおめでとうございます』と言われて何のことかと思ったら新幹線の開業に関する祝辞でした。昔は『白山』という特急で6時間弱、もしくは夜行列車に乗ってゆっくりと富山と東京を往復していました。これが2時間8分で結ばれるのはどんな感じなのか、想像もできませんが、北陸新幹線が開通したらぜひ乗ってみたいと思います。試乗会に参加した友人からは馴染みのある海辺の景色がすごい速さで流れていって、早さを実感したと聞いています。北陸新幹線の料金と時刻表はとても気になっていて、調べたら夜の21時過ぎまで最終列車があり、朝は6時台から始発列車があるということで、日帰りでも富山にしっかり帰れて、やりたいことが山のように浮かんできます。普段の仕事で列車で移動するときには、車内でご飯を頂いたり、台本を読んだり、仕事の書類の整理をするなどしています。北陸新幹線には、グランクラスという客室があり、豪華なお弁当が頂けると聞いています。ただ、そんな豪華な客室は普段使うのはもったいないと感じてしまうので、何かいいことがあったり、特別な記念日に乗ってみようと思っています。富山は綺麗な山があるので、富山に来たらぜひ山を見てほしいです」と語った。

富山の食材だけで作られた「富山湾鮨」

 後半では石井隆一知事が再び登場し「富山の名産でオススメなのは、富山湾の神秘ともいわれる『ホタルイカ』、富山湾の宝石ともいわれる『白エビ』、富山湾の王者といわれる『寒ブリ』。特にホタルイカの漁の時期は、漁を見られる観光船があり、海の中から揚がってくる様子が綺麗。また、3年前に始めた富山で採れる食材をネタにした10貫で構成される『富山湾鮨』は、東京の方から『築地で2~3倍のお金を払って食べるよりもおいしい』と好評だ。この『富山湾鮨』は切手にもなっている。また、富山湾は『世界で最も美しい湾クラブ』にも加盟している世界的に認められた景勝地だ。さらに富山は新幹線の前面の曲面ガラスなどを作っている企業もあり、観光はもちろん産業も盛んな県だ」と語っていた。

イベントブースの様子
富山県の名産「ホタルイカ」。飼育が難しい生き物だが、2日間限定で水槽で展示されていた
富山といえば米所。地酒の販売や飲み比べ(1杯200円~300円)などが行なわれた
富山駅を中心とした鉄道模型(Nゲージ)のジオラマ展示。富山地方鉄道富山市内軌道線が富山駅の下に乗り入れている最新の様子を再現している

編集部:柴田 進