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銀座ルノアール、女性向けの新業態カフェ「瑠之亜珈琲」を7月25日オープン
ハンドドリップコーヒーを提供、9月には熊本で「ミヤマ珈琲」のFC展開も開始
(2015/7/24 14:00)
- 2015年7月25日 オープン
喫茶室ルノアールなどのカフェ事業を運営する銀座ルノアールは、女性を主なターゲットにした新業態のカフェ「瑠之亜珈琲」を東京・銀座の銀座インズ3の1階に出店し、今後チェーン展開を行なう。ハンドドリップで抽出したスペシャルティコーヒーやリンゴ丸ごと1個を使った限定アップルパイなどを提供する。開店は7月25日で、営業時間は8~23時。座席数は54席。
ルノアールはこれまで、主に男性ビジネスパーソンをメインターゲットにしていた。新業態となる瑠之亜珈琲では、「大人の女性のサードウェーブ」をコンセプトに、落ち着いた雰囲気の店内で30代以上の女性ビジネスパーソンや銀座の買い物客といった新しい客層を呼び込みたい考えだ。
店内は1960年代のアメリカを意識したという素材感やカラー展開。古いレンガ調の内壁や彩度の低い赤色の椅子、黒革塗装風の椅子など、落ち着いたトーンで揃えつつ、瑠之亜珈琲のシンボルカラーである瑠璃色を示すブルーカラーを差し色として配置して女性も入りやすい雰囲気とした。
最大の特徴となるのは、銀座ルノアールの店舗としては初めてのハンドドリップによるスペシャルティコーヒーを用意した点で、店員がカウンターで1杯ずつドリップして作る。
使用するのは有機栽培のコーヒー豆で、「産地にこだわり、希少性の高いハイクオリティのスペシャリティビーンを採用」したと銀座ルノアール 代表取締役社長の小宮山誠氏は紹介する。味だけでなく「安心・安全」にも配慮したとしている。
看板メニューとしてはもう1つ、リンゴを丸ごと1個使った「瑠之亜まるごとアップルパイ」を提供。このほかに、パイを中心としたスイーツを6種類、サンドイッチを中心としたフードメニューを11種類を用意する。客単価は750円を想定していて、これは既存の喫茶室ルノアールよりも高めの設定だという。
1964年の銀座ルノアール創業以来のカフェのコンセプトは「快適な空間提供業」だと小宮山社長。50年以上という「喫茶業では老舗の部類」である喫茶室ルノアールから続けてきた「快適な空間とおもてなし」を強みとして、その経験とノウハウをベースに、さらに女性目線を加えた新業態として瑠之亜珈琲を作り上げたという。
喫茶室ルノアールと同様に、ゆったりとした空間に加え、壁際の席には電源も装備。公衆無線LANサービスも提供し、3時間無料の「Renoir_Miyama_Wi-Fi」サービスも今後導入する。また、全席禁煙とすることで、コーヒーの香りも楽しめるようにした。
小宮山社長は6月に就任したばかりだが、数年前から体制作りを進めており、資本提携するキーコーヒーから女性社員も参加して瑠之亜珈琲の店舗開発を行なったと紹介。今回の瑠之亜珈琲は、小宮山新体制における「大きな変化の現れ、方向性を示している」と意気込んでいる。
瑠之亜珈琲は、まずは1号店でデータを集め、来期には年間5店舗程度の出店をしていきたい考え。首都圏の駅ビルや繁華街、商業施設内への出店を想定する。
銀座ルノアールとしては、今回の瑠之亜珈琲で115店舗目。現時点ではすべて首都圏での出店だが、2015年9月には初めて熊本県に「ミヤマ珈琲」を出店。初のフランチャイズ(FC)展開となり、今後首都圏以外での出店も検討していくとしている。