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ノーザンホースパーク、2017年夏期からは馬や自然との触れ合いが輝く時間を作る「Brilliant Moments」がコンセプト

2017年夏期営業をスタート

2017年4月15日~11月5日 夏期営業

ノーザンホースパークのアトラクション「ハッピーポニーショー」

 ノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)は4月19日、2017年の夏期営業活動説明会を実施した。

 同施設は「馬と大地と、人との絆」をテーマに1989年に開園した国内最大の馬のテーマパーク。東京ドーム約10個分、約50万m2の広大な敷地に競走馬として活躍したサラブレッドをはじめ、ポニーなど12種80頭あまりの馬を飼育。乗馬や厩舎見学、ポニーショーなど多彩なアクティビティを備えているほか、1日1組限定のウェディングも実施している。競馬ファンには日本最大の競走馬セリ市「セレクトセール」の開催場所としてもおなじみだ。

 説明会ではノーザンホースパーク 取締役マーケティング室室長 米本晃子氏が登壇。最初に「ノーザンホースパークは1989年7月22日に開園いたしました。当時は厩舎が1棟と乗馬施設、一般と乗馬クラブ会員が利用するクラブハウス、レストラン、お土産を販売するショップで構成されておりました」と開園当時の施設概要を説明。

ノーザンホースパーク 取締役マーケティング室室長 米本晃子氏

 現在、見学および入館が可能な施設は9種類あり、「5棟の見学厩舎におよそ80頭の馬が暮らしています」「レストランは4店舗、710席。メニューは96品」「約1万坪のガーデン」などがあると述べた。特にガーデンについては、同社代表取締役 吉田勝已氏が「若いころ海外で見たきれいな庭がある馬の牧場への憧れが詰まっている」と、こだわりを披露。

 ガーデン内には、有珠山の火山岩を配した落差3mの滝や約1kmの遊歩道が設けられている。16種類のテーマガーデンがあり、毎年約300種類、およそ1000株の植栽がされているほか、ローズガーデンには6月末から8月に見ごろを迎えるおよそ130種類、600株のバラが植えられているとした。

ノーザンホースパークの概要
5棟の見学厩舎に約80頭の馬を繋養
レストランは4店舗710席
敷地内に約1万坪のガーデンがある
千歳空港からクルマで約15分の好ロケーション

 2016年10月から一新したロゴマークについては、創業時に使用していた旧ロゴマークの基本デザインを継承。馬をモチーフとして「親しみのあるサービスとこれからも挑戦を続けるパークを表現」していると説明。開園30周年を迎える2019年までに「パーク内のアプリケーションに順次反映していく」とした。

2016年から使用している新マークはゴールドの馬と英国調のロゴの組み合わせ
ノーザンホースパークのミッション
2017年からのコミュニケーションコンセプト
開園30周年に向けたキャッチコピー

 続いて同園のミッション、スタッフの行動指針を説明。パークのミッション、存在価値は「馬と大地との絆を通じて人々に笑顔と感動、豊かな心を届ける」とし、その実現のために「ゲストに喜びや非日常を感じていただけるよう、馬の魅力や自然の美しさを最大限に伝える」など、スタッフにおける5項目の行動指針を挙げた。来園者とのコミュニケーションにおけるコンセプトは「Brilliant Moments」。今後これが「すべての商品やサービスの基本コンセプト」になり、「馬とのふれあい、美しい自然、良質なサービスや商品を通じて、ゲスト一人一人が輝くひと時を過ごせる場所」を実現していくと述べた。

 同園のアトラクションは「ゲストの5割以上が馬とのふれあいを目的に来園している」ことから、馬をメインとしたものが中心となる。開園当初は「観光ひき馬」「観光馬車」「体験乗馬」のみだったが、現在では「ショーや体験学習など、幅広い世代のゲストに馬とのコミュニケーションを楽しんでいただけるよう充実させている」と説明。

 国内初のポニーショーとなる「ハッピーポニーショー」のほか、「ライディングショー」では国内外のグレードレースを制した引退競走馬が登場。馬たちはショーの主役として活躍するのはもちろん、関連牧場のトレーニングスタッフを指導する先生役としても重要なポジションになっていると説明した。そのほか「おやつタイム」「給餌ガイド」、不定期開催となる「サラブレッドガイド」「ウマ育教室」、加えて2017年夏期営業からは「ホーストレッキング」「体験乗馬レッスン」が新アクティビティとして常設されるとした。

開園当初からのアトラクション
数々の体験アトラクションを用意
2017年から開始される新体験アトラクション
K'sガーデン
ボタニカルガーデン
バーベキューレストランのバックヤードグリル

 このほか「世界にひとつの結婚式」としてウェディングプランも各種用意している。北海道らしい雄大な景色のなか、同園に在籍する馬やポニー、馬車が出迎えるほか、「白馬に乗った王子さま」といった物語のような演出にも対応。「美しい景色が広がるパーク内では、2人を彩る撮影スポットが多数存在し、世界に1つのいつまでも思い出に残る情景を届けます」とするとともに、1日1組限定の貸し切りパーティスペース「ディアド ブエナビスタ」で提供されるコース料理とケーキは、シェフとサービススタッフが「2人の希望をうかがって考案する世界に1つだけのオリジナルメニュー」を提供するなど、同園ならではのストーリーや印象的なシーンの演出が可能だとした。

馬たちが演出するウェディング
ブエナビスタの名を冠したチャペル&パーティスペース「ディアド ブエナビスタ」

 同園の夏期営業は4月15日から11月5日まで。営業時間は6月30日までは9時から17時、7月~8月は9時から18時、9月1日から11月5日は9時から17時となっている。ゴールデンウイークには各種イベントを開催するほか、5月14日にはサラブレッドが先導する世界でここだけのチャリティマラソン大会「ノーザンホースパークマラソン」が実施される。また、一般ではなかなか見学することができない社台スタリオンステーションの見学バスツアーも実施される。今年は3回が予定されており、1回目の開催は6月24日となっている。

2017年の夏期営業
ゴールデンウイークには特別イベントを実施
5月14日には競走馬のトレーニングコースなどを走ることができるノーザンホースパークマラソンを開催
社台スタリオンステーションを見学できるバスツアーを実施
ノーザンホースパーク夏期営業

営業時間:
・4月15日~6月30日 9時~17時
・7月1日~8月31日 9時~18時
・9月1日~11月5日 9時~17時
入園料:大人800円、子供(小学生)400円、幼児無料

ノーザンホースパークの紹介

新千歳空港から無料の送迎バスでアクセスできる。乗り場は地図の右下
6番バス乗り場の出入り口から外へ
南側の乗降場が乗り場になる。入園料はパーク入口で支払う
ノーザンホースパーク側の乗り場
アクセス用のバス。ラッピングが施されているので分かりやすい
園内マップ
ハッピーポニーショーの会場にもなっているパラッツォ・ベガ ポニー館
建物に入るとすぐにハッピーポニーショーの会場
開演時間や登場ポニーはここでチェック
椅子にもしっぽが生えている
スタッフとポニーによる楽しいショー
キスしてくれたり
なでさせてくれたりも
パラッツォ・ベガ ポニー館の近くにある厩舎1
厩舎内も見学可能
運がよければこんな光景にも
気持ちよさそう
ライディングエリアで行なわれるジャンピングショー
乗り手とピッタリ息が合ったライディングを見ることができる
この日はメルボルンカップや菊花賞を制したデルタブルースが担当
ポニーなどが放牧されているパドックがあちこちに
転がっていたり
スキンシップしていたり
東側にある厩舎2
厩舎でリラックスしている馬を間近で見られる
目の前を通っていくことも
馬用ビスケット(200円)を購入して馬にプレゼントすることもできる
厩舎の壁にワンポイントが書かれているのでよくチェック
別方向から見た厩舎2
馬房から顔を出していることも
パドックで走っている姿が見られることも
バックヤードグリル
パーティレストラン「ディアド ブエナビスタ」
園内は北海道らしい風景
馬や馬車優先の看板があちこちにある
キッズパークやツリーハウスといった子供が遊べるスポットを用意
観光馬車
フサイチペガサスの像
乗馬体験ができる観光ひき馬
園内に停まっているトラクターも絵になる
セレクトセールの会場となるインドア乗馬場
ザ キッチン「K'sガーデン」
真狩(まっかり)産ハーブ豚がオススメという
生産量が少ない滝沢ワイナリー(北海道三笠市)のワインも提供される。メニューには載っていないワインもあるのでスタッフに相談してほしいとのこと
園内にあるベーカリーで作られたケーキやパンを販売。こちらはホースシューフレーズ(380円)
パンも各種
ザ キッチン K'sガーデンの裏は広いガーデンになっている
取材時はクロッカスが見ごろになっていた
南側にある馬見の丘からはノーザンファームが一望できる
馬見の丘からの眺め
この時期は馬の親子を見ることができる
ツアーで訪れることができる社台スタリオンステーション
ツアー時は厩舎前でスタッフによる解説と展示を実施
展示スペースのわきには社台グループの礎を築いたノーザンテーストの像がある
ディープインパクト
モーリス
ドゥラメンテ
オルフェーヴル