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国交省、「ウェッジハンプ」など高速道路での逆走対策技術28件を実道で検証へ

2018年度からの実用化を目指す

2017年3月23日 発表

 国土交通省は3月23日、高速道路での逆走対策技術28件を選定したと発表した。今後、高速道路会社と選定技術の提案をした民間企業等との調整を経て、2017年度より約1年程度、実道での検証等を行なう予定。

 同省は2020年までに高速道路での逆走事故をゼロにすることを目指し、道路側、運転者側、自動車側それぞれからハード・ソフト面での対策を講じることを検討している。現在、IC(インターチェンジ)・JCT(ジャンクション)部等での物理的対策・視覚的対策を進めているが、対策のより一層の推進を図るため、東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路が2016年11月22日~2017年2月10日の期間、民間企業等から逆走対策技術を募集した。

テーマIは「道路側での逆走車両への注意喚起」「道路上の物理的・視覚的対策」
テーマIIは「道路側で逆走を発見し、その情報を収集する技術」
テーマIIIは「車載器による逆走車両への注意喚起」「自動車側で逆走を発見しその情報を収集する技術」

 今回、テーマIを「道路側での逆走車両への注意喚起」「道路上の物理的・視覚的対策」、テーマIIを「道路側で逆走を発見し、その情報を収集する技術」、テーマIIIを「車載器による逆走車両への注意喚起」「自動車側で逆走を発見しその情報を収集する技術」とする、3つの分野で公募が行なわれた。

 3つの分野について計100件の応募があり、応募のあった提案技術の中から、テーマIで14件、テーマIIで9件、テーマIIIで5件の計28件を選定した。今後、実道での検証等が行なわれ、2018年度からの実用化を目指す。