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国交省、線形不良&すれ違い困難区間をトンネルでバイパスする国道480号鍋谷峠道路を4月1日開通
災害通行止めも多い大阪府~和歌山県間のアクセス改善
2017年2月9日 18:20
- 2017年4月1日 開通
国土交通省 近畿地方整備局は2月9日、狭隘区間や線形不良箇所が続くことで知られる国道480号鍋谷峠付近をバイパスする道路として整備されてきた国道480号鍋谷峠道路を、4月1日に開通することを発表した。延長は4.1kmで、うち3.7kmがトンネルとなる。
国道480号鍋谷峠付近(大阪府和泉市父鬼町~和歌山県伊都郡かつらぎ町)の約10.1kmの区間は、曲線半径が15m未満の線形不良箇所が47カ所、約4kmがすれ違い困難が幅員5.5m未満の区間が約4.1kmと通行に気をつかう道路となっており、この区間をトンネルでバイパスすることで、安心・安全な交通を確保することが目的の道路となる。
また、大阪府~和歌山県間の主要路線では自然災害による通行止めも多く、過去5年間に29回発生。うち7回(計120時間)が国道480号で発生している。また、現在の国道480号では降雪時にチェーン規制を実施しているが、今回開通区間の整備によりチェーン規制を回避できるようになり、府県間ネットワークの安定性が高まる。
なお、今回の開通により、国道480号で接続される大阪府和泉市、和歌山県かつらぎ町の市役所~役場間は現在の約71分から約53分へと短縮されると試算している。