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ミシュラン、10年連続三つ星4店を含む「ミシュランガイド東京 2017」を発表しWebで無料公開
12月1日23時59分まで。書籍版は12月2日発売
2016年11月29日 21:50
- 2016年11月29日 発表
日本ミシュランタイヤは11月29日、都内ホテルにおいて「ミシュランガイド東京 2017」を発表した。ミシュランガイドは、厳選した飲食店やレストランを紹介するもので、1900年8月に最初のものをフランスで発行。2007年にアジア初のミシュランガイドである「ミシュランガイド東京 2008」が発行され、今回発表された「ミシュランガイド東京 2017」が東京のミシュランガイドの10冊目となる。
発売は12月2日、価格は本体価格3000円(税別)。三つ星レストラン・飲食店12軒、二つ星レストラン・飲食店54軒(新規2軒)、一つ星レストラン・飲食店161軒(新規16軒)を収録し、星は付かないけれど良質でコストパフォーマンスのよい店(東京版では5000円以下で上質な料理を提供)というビブグルマンのレストラン・飲食店315軒(新規48軒)を収録している。
ミシュランは、発売に先立ち「ミシュランガイド東京 2017」の掲載店を会員制ミシュランガイド公式Webサイト「クラブミシュラン」で先行公開。12月1日23時59分まで無料公開を行なっている。
発表会では日本ミシュランタイヤ 代表取締役社長 ポール・ペリニオ氏が挨拶。ペリニオ氏は、日本のミシュランガイド10年の蓄積に触れ、東京を含む14の地域をミシュランガイドでカバーできていると紹介。東京のミシュランガイドについては、「東京は1つの都市としては最も多くの星が輝く街として脚光を浴び、ミシュランガイドのコレクションのなかでも注目されている一冊です」と紹介し、東京の食の素晴らしさを世界に発信できればという。
観光庁長官 田村明比古氏もミシュランガイドに熱い期待を述べる
来賓挨拶は、観光庁長官 田村明比古氏。田村長官は10月末時点で訪日外国人旅行者が年間累計2000万人を超えたことを報告し、すでに3.5兆円の経済効果があったという。訪日外国人の消費額は日本から見ると輸出額と同様に扱われ、この3.5兆円は、自動車部品、鉄鋼製品、電子部品の輸出と肩を並べる額になっていると紹介した。
2015年までは“爆買い”の言葉に象徴されるように“ものの購入”が消費の中心だったが、今年は飲食にお金を使う割合が増えており、「“もの”の消費から、“こと”の消費へ。その一丁目一番地が食である」と語り、ミシュランガイドの存在が海外に対する日本の食の魅力を発信するうえで大切なものであり、ミシュランガイド東京が「東京が世界の食の都であることを知らしめた」という。そのうえで、今後は地方の食の魅力も世界へ発信してほしいと、ミシュランガイドという世界的ガイドブックの情報発信力に熱い期待を述べていた。
乾杯の挨拶は、ミシュランとWebサイト「クラブミシュラン」で協業する、ぐるなび 代表取締役社長 久保征一郎氏が担当。久保氏は、ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の副会長も務めており、食によるツーリズムであるガストロノミーツーリズムを紹介し、乾杯の音頭をとった。
一つ星、二つ星、三つ星、新規ビブグルマンの紹介は、ミシュランガイド総責任者 マイケル・エリス氏、ミシュランガイド事業部 事業開発担当部長 伊東孝泰氏が担当。ミシュランフランス本社 上席副社長 ベルナール・デルマス氏がプレゼンターを務めた。
今回は10年目ということであり、10年連続三つ星となった、「かんだ」(日本料理)、「カンテサンス」(フランス料理)、「ジョエル=ロブション」(フランス料理)、「すきやばし次郎 本店」(寿司)の4店舗には、特別なミシュランマンをプレゼント。10年連続三つ星であることを讃えた。
会場にはSUPER GTのレーシングカーやJALの新型ビジネスクラスシートを展示
ミシュランガイドの発表会は、主にミシュランガイドに収録されたレストラン・飲食店関係者を招いて行なわれている。会場にはそうした関係者に向けて、ミシュランタイヤを装着してSUPER GTを戦うNISSAN GT-Rのレーシングマシンや、JAL(日本航空)の新型ビジネスクラスシート「SKY SUITE III」が展示されていた。
また、ドリンクサービスとしてはUCC上島珈琲 のアイスブリュード コーヒーや、Pommery(ポメリー)のシャンパンを提供。華やかな雰囲気のなか、レストラン・飲食店関係者向けに、12月2日発売の「ミシュランガイド東京 2017」が配布された。