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「ミシュランガイド京都・大阪 2017」を発表

ビブグルマンは232店掲載、掲載店舗を検索できる公式アプリも公開

2016年10月21日 発売

 日本ミシュランタイヤは10月18日、大阪・中之島にあるリーガロイヤルホテル大阪で「ミシュランガイド京都・大阪 2017」の発表記者会見を開催。セレクションも公開された。書籍の発売日は10月21日で、3240円。飲食店の三つ星が10店、二つ星が45店、一つ星が132店、ビブグルマンが232店の合計419店で、そのうち新規掲載は67店。ほかにホテルや旅館も合わせると、京都・大阪から497店が掲載されている。料理カテゴリーは32種類にのぼり、ケイジャン料理、パキスタン料理の2つのカテゴリーが新しく加わった。これらは日本のミシュランガイドでは初掲載となる。

ミシュランのコーポレートキャラクターである「ミシュランマン」も会場に駆けつけミシュランガイドをアピール
ミシュランガイド京都・大阪 2017

発売日:2016年10月21日
価格:3240円
ISBN:978-4-904337-11-0

代表取締役社長のポール・ペリニオ氏

 記者会見では、2015年11月から代表取締役社長に就任しているポール・ペリニオ氏が登壇。「2007年にアジアで初となる『ミシュランガイド東京 2008』を発行してから今年で10年目を迎えます。京都・大阪エリアでは、2009年に発行した『ミシュランガイド京都・大阪 2010』から8年目を迎えます」と日本語で挨拶。

 1997年に誕生したビブグルマンマークにも言及し、「今年で20周年目を迎え、それを記念して日本では初めてビブグルマンの先行公開を先日行ないました。京都・大阪のガイドブックにおいて、ビブグルマンの掲載開始から4年目となる今年は全料理カテゴリーが対象となり、よりバラエティ豊かな魅力的なセレクションになっていると思います」とコメント。最後に「タイヤを通じてドライブの移動の楽しみを、ガイドブックで新しい食との出会いを広げる機会を提供していきたいと思います」と締めくくった。

歴史のあるミシュランガイド。アジア版の第一弾から数えて今年は8年目を迎える
5000円以下で食事ができるコスパのよい店にビブグルマンマークが付けられる
ミシュランガイド事業部 事業開発担当部長の伊東孝泰氏

 次に、ミシュランガイド事業部 事業開発担当部長である伊東孝泰氏が登壇し、ミシュランガイドの歴史について説明した。ミシュランタイヤは1889年にミシュラン兄弟が農機具やゴム製品の生産・販売を目的に創業し、現在では世界170カ国で事業展開し、11万1700人の従業員を擁する世界最大級のタイヤメーカーに成長。そのミシュランタイヤが発行するミシュランガイドは、1900年に初めて発行される。

 当初は飲食店や宿泊施設のほか、タイヤの扱い方や修理方法、各地の駐車場やガソリンスタンドのリスト、修理工場の場所など、ドライブに必要な情報が多く掲載されており、人々に自動車の活用を促進し、ひいてはタイヤ市場を発展させていくために、旅をより安全で楽しいものにするためのガイドブックだったそうで、1920年まで無料で配布されていたとのこと。

 100年以上経た現在では、星の数で美味しさを評価する美食ガイドブックとして、欧州だけでなく、北米やアジアでもそのエリアを対象としたミシュランガイドが発行されている。「ミシュランガイド京都・大阪 2017」では、ビブグルマンの対象カテゴリーが全料理カテゴリーになり、料理カテゴリーにケイジャン料理とパキスタン料理が加わった。ビブグルマンマークは、星ではないが5000円以下で食事ができ、コストパフォーマンスに優れた店に付けられる。

京都エリアでミシュランガイドに掲載されている飲食店(全186店)

三ツ星:7軒
二つ星:25軒(うち2軒が一つ星からランクアップ)
一つ星:64軒(新規が4軒)
ビブグルマン:90軒(新規が20軒)

一つ星から二つ星になった店
いふき(日本料理)、野口(日本料理)
一つ星の新規店
アカ(スペイン料理)、木乃婦(日本料理)、弧玖(日本料理)、天邑(天ぷら)
ビブグルマンの新規店
一華(日本料理)、五(蕎麦)、うね乃(うどん)、梅の井(うなぎ)、おがた(洋食)、かねよ(うなぎ)、キッチンごりら(洋食)、黒猫軒(中華料理)、サルメリア(イタリア料理)、角倉(日本料理)、セクションドール(鳥料理)、だい黒(日本料理)、ダ ユウキ(イタリア料理)、チェネッタ バルバ(イタリア料理)、とうひち(ラーメン)、伯樂家常菜(中華料理)、晴ル(日本料理)、ピニョ食堂(韓国料理)、歩兵(餃子)、ラ プティ セヌ(フランス料理)

大阪エリアでミシュランガイドに掲載されている飲食店(全233店)

三ツ星:3軒
二つ星:20軒
一つ星:68軒(新規が8軒)
ビブグルマン:142軒(新規が35軒)

一つ星の新規店
アゲイン(串揚げ)、いし井(焼鳥)、しお津(寿司)、長樂(おでん)、寺田(日本料理)、とみ乃家(おでん)、なかたに(寿司)、ピエール(フランス料理)
ビブグルマンの新規店
アマ・ルール(スペイン料理)、アリーズ キッチン(パキスタン料理)、一十(焼鳥)、岩亭(中華料理)、うえ田(焼鳥)、魚タリアン Yo(イタリア料理)、魚チャイナ Yo(中華料理)、エチョラ(スペイン料理)、エペ (関目高殿)(とんかつ)、ガストロテカ ビメンディ(スペイン料理)、キタのみかん(居酒屋)、空心(中華料理)、幸菜福耳(中華料理)、さかえ(うどん)、サザンピーズ(ケイジャン料理)、心香(中華料理)、粋魚 むらばやし(居酒屋)、善道(中華料理)、大黒(日本料理)、Dining あじと(居酒屋)、とき(蕎麦)、時ノ葉(中華料理)、ドノスティア(スペイン料理)、にしはら(うなぎ)、ピッチュ(イタリア料理)、火ノ鳥(中華料理)、福一(蕎麦)、ぷ~れ(焼鳥)、ボデガ(イタリア料理)、松下(蕎麦)、まんぷく堂(日本料理)、ミセス・ユン(韓国料理)、やすだ(しゃぶしゃぶ)、やまね(焼鳥)、若木(蕎麦)

 また、ミシュランガイドに掲載されているショップの検索や、予約したい飲食店の空席情報の紹介、会員向けのイベントなどのサービスが受けられる「クラブミシュラン」の公式アプリ(iOS/Android)も10月18日から公開されている(有料)。

公式アプリも登場。Android版とiOS版が提供される