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東京都心と羽田空港などを船で結ぶ舟運社会実験を10月下旬~12月上旬で実施、参加者募集
新たな定期航路を見極める「最終実験」
2016年10月14日 15:03
- 2016年10月下旬~12月上旬 実施
国土交通省総合政策局は東京都心と羽田空港などを船で結ぶ舟運社会実験の第4次実験を実施し、有料の乗船参加者を募集すると発表した。期間は10月下旬~12月上旬で、今回が最終となり、新たな航路として民間による実運用の可能性を検証する。
今回運航する航路は秋葉原と羽田空港を結ぶ航路のほか、神田川の一部のみを運航するコースや天王洲ピアと都心を結ぶコースや、川崎と横浜の工場夜景を同時に楽しめるコースも用意される。5つの運航事業者が30日間以上、約100便の船が各船着場や街を結ぶ予定。
メインとなる羽田空港船着場と秋葉原駅近くの和泉橋防災船着場を往復するコースと、羽田空港船着場から工場夜景を楽しみながら横浜みなとみらい地区のぷかり桟橋までの片道コースは運航日と申込先の詳細は現在調整中ながら11月中旬~下旬まで運航予定とされている。
各コースについては国土交通省の報道発表資料に運航日、コース、申込み先の詳細が記されている。参加希望の場合は、国土交通省の報道発表資料を参照されたい。
また、船の運航のほかは、地域の応援団も活動予定。船で駆けつけることができるイベントを開催したり、乗船証明書の提示で割り引きを受けられる店舗や施設も用意する。乗船参加の動機づけの一つとして期待されるという。こちらの詳細も国土交通省の報道発表資料に概要が記されている。
舟運社会実験は初回として2015年9月に秋葉原の万世橋船着場と羽田空港船着場を結ぶ1つのルートで実施、7日間の運航で約1500名が乗船した。その後、第2次実験として2016年2月に「神田川ミニクルーズ」として7日間の運航で約320名が乗船、2016年5月~6月の第3次実験は5事業者が6コースを設定し約1800名が乗船した。第3次から地域の応援団の活動も開始されている。
舟運の実験は、国土交通省のほかに東京都も「舟運の活性化に向けた社会実験」を実施中。羽田~有明~浅草をはじめ3つのルートで9月12日~12月上旬の予定。詳細情報は「東京舟運社会実験クルーズ2016」のWebサイトに記載されており、予約もこちらから受け付けている。