ボーカリスト琴音の音楽旅

秋の紅葉、そばにお団子! 日帰り温泉と初めてのひとり高尾山

色めく高尾山ふもと

 秋と言えば、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋などなど。過ごしやすくなり、お出かけにはピッタリの季節。秋にしか見れないもの……それは「紅葉」!!! 最近、自然にも触れてないし体も動かしたい、ついでにお風呂も入りたい。

 そうだ! 高尾山に新しく温泉施設ができたとか。都心からも近くて、体も動かせて好物のおそばも食べられる! ということで、アラサー女子1人で行ってきました。

 新宿駅から京王線で最速47分。朝9時に高尾山口駅に到着。平日の朝とはいえ、駅の女子トイレは混雑気味。ミシュランで3つ星を獲得したからか、外国人観光客の姿もチラホラ。

京王高尾山口駅すぐの高尾山案内図
ケーブルカー高尾山駅

 思いつきで来たものの、ほとんど登山経験のない私。よく分からないまま人の流れに付いて行き、高尾山のふもとまで到着。おそば屋さんや、お土産屋さんなどで賑わっている。美味しそうな物ばかりで目移りして買い食いしちゃいそうだけど、朝ご飯食べたばかりなのでグッと我慢。

 ケーブルカーやリフトを使えば途中まで登れるので、体力に自信のない方やお子さんでも楽しめる山です。軽く下調べをしていて初心者にもオススメという「1号路」をチョイス。道も舗装されていたり、スニーカーでも登れるとのこと。

1号路の登り始め
金比羅社
金比羅台からの景色

 木々の香りと、雨上がりの露の美しさに魅せられながらテクテク歩く。初心者にオススメということで、舐めてかかっていたらすぐに汗だく。まずは金比羅台を目指すも、急な坂にビビるアラサー。スニーカーで登れると言っても山は山、サクサク登るお年寄りがたくさんいてこれが普通なのね! と運動音痴のあたくし。

 けれど、ひとたび景色を見ればやはり絶景にため息が。まだまだ序盤とはいえ小さな達成感。少し色付いた紅葉も見て一気にエネルギーチャージ! 天気もよくて最高の気分で金比羅台を後にして、再び1号路を登ります。

 急な坂を登り切ると、ケーブルカーの駅が出てきて売店などが出てきます。1号路の急な坂はここで終わり。一応山だし……と飴やチョコなど軽食を持ってきていたのですが、1号路は売店もたくさんあるので飲み物や食べ物も買えちゃいます。

 サル園や野草園なども有料で楽しめて、すぐそばには「たこ杉」という樹齢450年の巨大杉があります。根っこが確かにたこの足のようです。

サル園、野草園
たこ杉

 たこ杉を過ぎて歩いて行くと薬王院参道の入り口の浄心門へ。薬王院が近付いてきたと思うとテンション上がる~! ここまでの坂道で「山頂までこんな感じなの!?」と運動音痴な私は思ってしまいましたが、ここから1号路はゆるやかです。

 この八王子ラーメンもネットでとても美味しいという記事を見つけて気になっていたのですが、この日はとろろそばを食べようと思っていたので断念。次回はラーメン目的で来ようかしら。高尾山は、ハイキングも楽しめて、グルメも楽しめちゃいますね。

浄心門
薬王院への参道
ラーメンが売りの売店

 天狗信仰で知られる薬王院。入ったところでお坊さんがお話ししていて、「高尾山は、いまや観光名所としてたくさんの人が訪れる場になりましたが、元々は薬王院もあり、心を清める場所なんですね。皆さん、手が汚れれば洗うでしょう? 部屋が汚れれば掃除をするでしょう? そういう風に、人が憎いとか妬ましいとか醜い心を清める場所なんです」とのこと。

 この話を聞いて、やたらと関心するアラサーの私。確かに山の空気とお寺に心が清らかになっていくような。

 心が清らかになったところで、私のお腹もきれいに空っぽになり、お団子を食べました。ここでは「十穀力団子」をチョイス。元々、雑穀好きなのですが、甘めのみそだれでめちゃくちゃ美味しい! ボリュームたっぷりのお団子でした。雑穀のプチプチがたまらん~。

 薬王院入り口すぐに、真っ赤に染まった葉っぱもあり食欲の秋を満喫。薬王院の精進料理も、また食べに来たい。いったい、私は何回高尾山に登ればいいんだ!? 美味しそうなものだらけ。

 腹ごしらえしたところで、階段を上り山頂へ。お団子パワーか、今度はサクサク登れました。

美しい真っ赤な紅葉
薬王院入り口
薬王院内の十穀力団子
本堂
飯綱権現堂

 山頂に到着! 最初の坂道に面食らいつつも、1号路は売店やトイレも多く薬王院参拝など楽しく登れました。山頂からの景色は格別。おそば屋さんもあります。ビールも売ってる。飲みたい、いやでもまだ下らなきゃいけないんだった。

高尾山山頂
山頂からの景色

 お弁当を広げている人もたくさんいました。登山慣れしてそうな方々は、カップラーメンを食べる姿も。皆さんそれぞれの楽しみ方があるようです。しっかり景色を満喫して、どのコースで下山するか迷い「稲荷山コース」で下山することにしました。

 景観がよく、陽当たりがよいとされているコースです。登りの1号路が舗装された道や売店があったりするコースだったので、下山は自然を感じられる山道にしました。

稲荷山コースの道
陽当たり良好で明るい

 下り始めて最初に長い階段があります。ということは登りだと最後の急所ですね、ちょっとしんどそう。しかし自然の勾配のある道で、行きの舗装された坂道よりもある意味歩きやすい。この日は雨の次の日で、少しぬかるんでいるところもあったけど滑らずに下れました。

 陽に当たった木々が美しくて、とっても癒されます。雨上がりだし、マイナスイオン出まくり! 登りもあったり緩急のあったりする道で、途中には展望台もあり少し休憩もできます。しかし、稲荷山コースは売店などはないので、水分や軽食など持参して行った方がよさそう。

 展望台で、持ってきたチョコをつまんで少し休憩。木の根などが多くて、結構集中して歩くので糖分補給。山で何か食べるって美味しいですね。パワーチャージしてまたガツガツ歩く。意外と1人で来ている人も多いです。

 今度は稲荷山コースで登るのもいいなぁ、と思っていたら下山完了。1時間ほどでふもとに到着しました。ケーブルカーの駅が大混雑で、高尾山の人気の高さが伺えます。

 お団子も消化され、念願のおそば屋さんへ。すっかりお昼時で、どこのおそば屋さんも混んでいたのですがケーブルカー駅近くの高松屋さんに入りました。

高松屋の天とろろそば

 贅沢をして、天ぷら付きのおそばに。太めの田舎そばのようなおそばと、とろろが絶妙に合います。登山で疲れた体に力がみなぎってきます。天ぷらもサクサクで、私の大好きな舞茸も。

 この付近だけでも、何件もおそば屋さんがあるので、お店ごとに食べ比べしても楽しそう。しかし、平日でもどこのお店も行列でした。

 お腹を満たしたところで、今回気になっていた新しくできたばかりの極楽湯へ! 高尾山口駅に、靴に着いた泥を落とせる水の入ったバケツとブラシがあったので靴をゴシゴシ。これで床を汚さないですみますね。

極楽湯入り口
天狗がお出迎え

 京王高尾山口駅に隣接していて、本当にすぐそばにあります。できたばかりで新しく、お昼時だったので待たずに入れました。タオルの有料レンタルもあるので、手ぶらでも来れちゃいます。お風呂も、露天もありサウナもあり。

 サウナで汗を流し、水風呂のセットで疲れた脚の疲労を抜き。ヒノキの半露天風呂が、とてもよい香りでした。登山の後のお風呂って最高だなぁ、汗だくになったのでさっぱりスッキリ。しかし人気の高尾山やはり混んでました。

 風呂上がりに食事処でビールを買おうとしたら長蛇の列で断念。電車の時刻が電子掲示板で表示されていて、とても便利でした。極楽湯を14時頃に出たのですが、この時点では入場に待ち時間ができていたようです。

汗をかいたあとの念願のビール

 混雑を避けたい方は、平日のお昼時が空いているかもしれません。極楽湯から駅まで、階段を下りたらもうすぐそこです。コンビニでビールを買い、風呂上がりの一杯。

 山頂で我慢したぶん、めちゃくちゃ美味しかったのは言うまでもありません。思いつきで行った高尾山。都心からほど近いのに自然とレジャーを満喫できました。女1人でも行きやすいです。グルメもたくさんあるので、何人かでわいわい行くのも楽しそう。

 色んなコースもあり、何度登っても楽しめそうです。ミシュランで3つ星を獲得したのも納得でした。半日でも、行こうと思えば行けると思います。人それぞれ、自分だけの楽しみ方を見つけられそうです。

 山の歌とか作ろうかしら。12月26日(土)に吉祥寺スターパインズカフェで「シャンソン紅白歌合戦」、29日(火)に上野Quiで「うなぎde年越し」というライブに出演します。詳しくはブログをご覧ください。

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。28歳。たまにアルトサックスも吹きます。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/