【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

バンドサウンドが響き、武将たちの剣術、華麗なフラダンスで沸いた日本ステージ(その4)

2015年9月24日~27日 開催

東京シティニュース社のステージイベントより

 ツーリズムEXPOジャパンのJapan(日本)ステージでは全国各地をPRするために志向をこらしたイベントが満載。迫力の演舞やクイズ大会など盛りだくさんの2日目(9月27日)の前半のステージの様子をお伝えする。

和と洋の新コラボで、新しい旅行の未来を想像する提案ステージ

 9月27日のJapanステージのトップバッターは東京シティニュース社。和太鼓の相模竜王太鼓保存会やフラダンスのレイアロア フラスタジオ「ナ プア アイカネ」が迫力の太鼓と柔らかでときに力強い本場のフラとタヒチアンダンスを披露した。

 キッズのダンサーが舞台を足で踏みならし大地を感じさせるなど、フラのパワフルな部分を演出。また、和太鼓とタヒチアンダンスのコラボレーションでは、太いリズムに軽やかなダンスが乗る和と洋の融合で地域文化発展の可能性も示唆した。

竜王太鼓の太いリズムは空気を伝い観客まで届くほど。威勢のよいかけ声が会場に響いた
レイアロハ スタジオからはキッズダンサーをはじめ多くのフラダンサーが踊り、会場はハワイのようなのどかでゆったりとした時間が流れた
和太鼓とタヒチアンダンスがコラボレーション。男気溢れる太鼓の音色と、女性らしい柔らかな動きのダンスとの融合は想像以上にマッチしており、文化の融合の楽しさを教えてくれた

空行け!九州キャンペーン

 国内に就航する14の航空会社が合同で九州への旅を推進するキャンペーンを開始。まずは、イメージソングを歌う佐賀県唐津市出身のガールズバンド「たんこぶちん」のトークから。唐津のおすすめポイントを地元ならではの目線で紹介。新鮮な海の幸、特にイカが美味しいことや「虹の松原」の絶景、「唐津くんち」と呼ばれる14台の曳山の盛り上がりなど魅力をたっぷり話してくれた。

 また、航空会社からはCA(客室乗務員)が登壇し、九州にまつわるクイズ大会を行なった。ロゴ入りのオリジナルグッズから、長崎の往復航空券までプレゼントも豪華。終盤には、たんこぶちんがイメージソング「ze ze ze」を熱演。九州のマスコットキャラクターのキューちゃんも楽曲に合わせたダンスで会場を盛り上げた。

たんこぶちんがイメージソングを熱唱。ガールズパワー溢れるライブに釘づけとなった。
MADOKA(ギター&ボーカル)
YURI(ギター)
NODOKA(ベース)
HONOKA(ドラム)
CHIHARU(キーボード)
九州の観光隊長のキューちゃん。九官鳥な彼は決して嘘をつかない正直鳥。楽曲に合わせてダンスする姿も可愛かった

 JALからはロゴ入りのメモパッド、ANAはロゴ入りボールペンとクリアファイルのセット、ジェットスター・ジャパンはビニールプレーン、ピーチはポイント1万点分、オリエンタルエアブリッジは長崎~五島間の往復航空券をプレゼントと、豪華な景品をかけて観客とクイズ大会を行なった。

参られよ!熊本

熊本城おもてなし武将隊

 熊本城おもてなし武将隊より加藤清正、小西行長、細川忠興の3武将が有明の地に見参。武術を随所に取り入れた演武で登場すると、殺陣に剣術を次々と披露し一気に戦乱の世のごとき雰囲気に。「竜熊一刀」「竜驤虎視」「虎年天通」「虎嘯風生」と演舞を舞い、民の笑顔と明るい未来のために活動し、熊本城を訪れる人々をもてなしていると話した。

 続く熊本市イメージキャラクター「ひごまる」とお姉さんのユニット「ひごまる隊」もステージに。オリジナルソング「ひごまるのテーマ」では「ひごまるダンス」の中に高いジャンプも組み入れ観客たちを驚かせていた。ダンス後は熊本城おもてなし武将隊たちと一緒の写真撮影の時間も用意され、サービス精神溢れる30分間だった。

気迫たっぷりの剣術とキレのある演舞で戦国の世にタイムスリップしたかのような雰囲気に。方や刀からマイクに持ち帰ると彼らの温厚さもにじみ出ていた。同時に10月1日より発売開始のふるさと旅行券「来なっせ!熊本県もてなす県」も告知
加藤清正
小西行長
細川忠興
ひごまるの華麗なジャンプ。その高いジャンプ力に思わずシャッターを連写する観客も多くいた
熊本城おもてなし武将隊とひごまる隊が一同に介した記念撮影大会。「週5で熊本城を訪れてほしい」とトークでも盛り上がった

和太鼓 志多ら

 和太鼓集団「志多ら」は、間髪いれずに太鼓を打ち鳴らし、続いて愛知県の東三河をテーマにし、空をイメージした尺八と篠笛の二重奏曲「旅空」で幻想的な雰囲気を作りだし、激しさと静寂さを冒頭から魅せた。「旅空」は尺八の音色の多彩さと、和太鼓の可能性を感じさせる演奏だった。

 また、豊橋市の三河伝統の打ち上げ花火は耳の横から花火が吹き上がり迫力満点であることをPR。そして2曲目「岩山の鼓動」では、鍛えられた肉体美と大太鼓の深い音色が印象的だった。大太鼓からの響きが空気を伝い震え会場には独特の緊張感が漂い演者の肌がゆっくりと赤くなり汗が滴る様子を含め臨場感を感じることができた。

東三河をイメージした楽曲を演奏。ゆったりとしたリズムと尺八、篠笛のハーモニーで癒された
1曲目とは異なり激しい演奏に。鍛えられた肉体の色が刻々と変化し、汗が滲む様子や、どんどん大きくなる太鼓の音色が特徴的な舞台だった
(相川真由美)