【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2016

Japanステージでは、京都の舞と山鹿灯籠踊りを披露

2016年9月22日~25日 開催

 東3ホールに位置する「Japanステージ」は文字通り日本の旅に特化したステージを実施。アジア圏はもちろん、世界各地からの訪日外国人観光客と思われる人の姿が多くみられた。

舞妓さんによる舞の披露

JR東海はこの秋のキャンペーンで天龍寺をフィーチャー

 JR東海(東海旅客鉄道)によるステージは京都から舞妓さんを招いての舞の披露。京都には「五花街(ごかがい)」と呼ばれる5つの花街が点在しているが、このステージでは鴨川の東、五条通と四条通の間に位置する宮川町から舞妓さんが来場した。

 JR東海による京都キャンペーンの紹介が行なわれたあと、登場したのは千賀明(ちかさや)さんと千賀遙(ちかはる)さん。ともに16歳で舞妓歴1年目というフレッシュなコンビ。「おおきに」「おたのもうします」など京言葉を披露したほか、「紅葉の橋」「祇園小唄」を舞い、ステージ前に詰めかけた多くの観客を魅了した。

千賀明(ちかさや)さん
千賀遙(ちかはる)さん
紅葉の橋
祇園小唄。髪飾りは時期によって変わるという。この日は桔梗だった

山鹿灯籠踊り

山鹿灯籠踊り

 熊本市の北に位置する山鹿市からは山鹿灯籠踊り保存会の山鹿灯籠踊り。室町時代からこの地に伝わるという山鹿灯籠は、手漉きの和紙と糊だけで作られる伝統工芸品。神殿造りをはじめ和風座敷造り、お城造りなど数ある灯籠のなかでも、山鹿を代表するのが金灯籠。それを女性達が頭に乗せ優雅に舞い踊るのが、古くから伝わる伝統芸能の灯籠踊り。

 ステージでは毎年夏に行なわれる「山鹿灯籠まつり」のメインイベントとなる「千人灯籠踊り」を披露。「山鹿灯籠盆踊り」など4曲を踊り、観客を幻想的な世界へと誘った。

頭上に金灯籠を乗せて踊ることが特徴。金属に見えるが和紙でできており軽量
実際の千人灯籠踊りでは灯籠に灯が入る