ニュース

賞味期限157日、常温保存できる「ずっとおいしい豆腐」ってホントに美味しいの? 防災の日に実食してみた

非常食にはもちろん、アウトドアでも万能!

2023年9月1日 時点

常温で長期保存できる「ずっとおいしい豆腐」を実食レビュー

 今日、9月1日は関東大震災から100年の節目を迎える「防災の日」。地震や台風の水害に備え、この機に防災グッズと非常食を見直す人も多いはず。

 さとの雪食品が2021年5月に発売した「ずっとおいしい豆腐」は、独自の「おいしさ“ずっと”製法」で長期常温保存を可能にした紙パック豆腐。その賞味期限はなんと、製造日を含めて157日間というから驚きだ。

 自宅にストックしていた「ずっとおいしい豆腐」の賞味期限が約1か月後に迫っていたので、本当に“ずっと美味しい”のか実際に試してみた。

ローリングストックのちょうどいいタイミング

開封はキッチンばさみがあると便利! 食材も切れるし、備えておくと一石二鳥

 今回は非常時に食べる際を想定し、同じく常温保存できる調味料や薬味だけを使って食べてみることに。

 開封する際は左右の耳と中央、計3か所をキリトリ線に沿ってカットするだけ。意外と簡単に開けられるうえに、缶詰と違って紙パックなので切り口も安全。

開封は3か所カットするだけ
開封方法も記載してある
非常時はキッチンバサミがあると何かと便利

 器に移してみると、けっこうボリューム感のある豆腐1丁がツルンっと出てきた。1パック300g、サイズは11×6×3.5cm。パックの中身は豆腐でパンパンなので、水切りの心配もない。

一般的に売られている豆腐のサイズと同じくらい
iPhone 13Proと比較してみた

 また、紙パック自体を器にして食べられるのも便利ポイント。水が使えない場合に備えて、衛生的な紙皿や使い捨てスプーンなどを常備しておくのもお勧めだ。

肝心のお味は? 常温保存なのに品質は大丈夫? 大丈夫でした

 まずはそのまま何もつけずにひと口食べてみると、普通の豆腐そのもの。日ごろスーパーで買って食べるような冷蔵の豆腐と何ら変わりなく、シンプルに大豆の美味しさが感じられた。

 食感は、一般的な絹ごし豆腐よりもややしっかりとした弾力のあるタイプで、舌触りはなめらか。

しっかりとした絹ごし風。大豆の味も感じられる

 実はこの豆腐、パッケージにも記載があるとおり「国産大豆」「水」「にがり」だけでつくられている。国産大豆100%の固形分が高い濃厚豆乳、昔ながらのにがり100%、おいしい水研究会(厚生労働省)の定める7項目を満たした「四国のおいしい水」を使い、保存料と消泡剤は不使用。素材の品質や安全性にもこだわっているのだそう。

 非常食は缶詰やカップ麺のように味が濃く、栄養の偏りと添加物が気になる場合も多いが、「ずっとおいしい豆腐」はそんなときでも貴重なたんぱく質を摂取できる優れモノだ。

素材は国産大豆、にがり、四国のおいしい水だけ

そもそも、なぜ常温で長期保存できるのか。ヒミツは特殊な紙容器と充てん方法にあった!

 保存料不使用なのに常温で長期保存できる理由は、四国化工機グループの食品事業を担う、さとの雪食品独自の「おいしさ“ずっと”製法」。

 アルミ泊の層がある特殊な紙容器で酸素と光をブロックし、別々に殺菌した豆乳と容器を無菌環境で充てんすることで、157日間の品質を保てるという。

 豆腐は日常的に食べる機会も多いヘルシー食材なので、賞味期限が近づいたらいつもの家庭料理に使えてローリングストックしやすいのもメリット。

常温で長期保存できる理由は特殊な容器と無菌充てん

いろいろアレンジしてみた! 非常食としてはもちろん、アウトドアでも使い勝手よし

 美味しさのヒミツに納得したところで、冷蔵庫で保存しなくていいタイプの醤油、おろし生姜、かつおぶしをトッピングして「やっこ豆腐」にしてみた。こちらも普段食べる味と変わらず、美味しくいただけた。

冷やっこならぬ、常温やっこ。紙パックをそのまま器にできるのも便利

 お次は豆腐をキッチンバサミでカットして、フリーズドライの即席味噌汁に入れてみた。寒い季節や夜の避難生活では温かいものを食べたくなるが、お湯を注ぐだけで食べ応えある1杯が完成。常温で保存していた豆腐なので、スープが一気に冷めてしまうこともなく満足感が得られた。

お湯を注ぐだけの即席味噌汁に入れてみた
フリーズドライは野菜たっぷり系の味噌汁も多い

 ほかにも「チゲスープの素」や顆粒タイプの「わかめスープ」など、バリエーションを楽しめそう。今回は衛生的に紙コップを使用したが、スープジャーなどを1つ持っておけば、なかまでアツアツになった豆腐入りスープを味わえる。

冷蔵庫で保存しなくていいタイプの調味料があると便利
スープジャーに入れて数分待てば、豆腐のなかまでアツアツに

 また、アウトドアのキャンプ飯として鍋の具材にしたり、豆腐ハンバーグや麻婆豆腐を作ったりと使い道はさまざま。保冷剤やクーラーボックスも要らない材料だから、これからの秋キャンプに重宝しそうだ。

「ずっとおいしい豆腐」の特設サイトには、アレンジレシピもたくさん紹介されているのでぜひ参考にしてみては。