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環境省、奄美大島の三太郎線周辺で「夜間利用ルール」試行。10月29日からWeb事前予約制に

2021年10月29日 試行開始

奄美大島の市道三太郎線周辺で夜間利用ルールの試行を10月31日開始

 環境省は、7月に世界自然遺産に登録された奄美大島(鹿児島県奄美市)の市道三太郎線周辺において、夜間利用ルールの試行を10月29日に開始する。

 世界自然遺産地域及び緩衝地帯に含まれる市道三太郎線、市道スタル俣線及び市道石原栄間線周辺で、野生動物の観察などを目的とした夜間の車両通行が増加。アマミノクロウサギなどの野生動物のロードキル増加やストレス増加、また利用者増による野生動物の出没頻度の低下や、利用者間のトラブルなどが懸念されている。

 そこで実施されるのが「夜間利用ルール」で、4月~9月は19時~翌5時、10月~3月は18時~翌6時に適用。市道三太郎線への進入はWebでの事前予約とし、東西各入口から30分おきに1台ずつとするほか、市道石原栄間線は予約時の通行申請を必要とし、市道スタル俣線は夜間の通行自粛を求める。また、夜間の動物撮影に不慣れな人には有料のガイドの利用を推奨している。

 このほか、夜間の野生動物観察のルールも案内。野生動物の交通事故防止のため、走行速度は10km/h以下で極力抑え、観察時も動物から離れて静かに観察、生き物を探すライトはクルマ1台につき1本とする、先行車や対向車がいる際にはハイビームをやめる、といったルールの遵守を求めている。

 なお、ルールは運用状況を踏まえて見直しなどを検討するとしている。

 Webでの事前予約は9月1日から開始済み。また、奄美野生生物保護センター(奄美市大和村思勝551)奄美市住用総合支所市民福祉課(奄美市住用町西仲間111)において現地予約も受け付ける。

夜間利用ルールの適用エリア
告知チラシ