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「スヌーピーミュージアム」内覧会に作者夫人や米美術館館長が来日。六本木から広さが2倍に。南町田グランベリーパークに12月14日オープン

2019年12月14日 開館

スヌーピーの生みの親チャールズ・シュルツ氏の夫人、ジーン・シュルツさんも来日

 米カリフォルニア州にある「チャールズ M. シュルツ美術館」の唯一のオフィシャルサテライトとして、東京・六本木に2年半の期間限定で開館していたスヌーピーミュージアムは、2018年9月にファイナルを迎えました。

 そのスヌーピーミュージアムが12月14日、東京都町田市に場所を移し、規模を拡大して開業します。開館を前に12月12日に行なわれた内覧会をレポートします。

この新しいロゴマークはミュージアムの「M」の文字の上にちょこんと犬座りしているスヌーピー。1969年のコミックから引用されたのだとか
「スヌーピーミュージアム」概要

オープン日: 2019年12月14日
営業時間: 10時~20時(入場は19時30分まで)
休業日: 無休(12月31日短縮営業、1月1日・2月18日休館)
所在地: 東京都町田市鶴間3-1-1
アクセス: 東急田園都市線 南町田グランベリーパーク駅から徒歩約4分
入館料:
[前売券]一般・大学生1800円、中学・高校生800円、4歳~小学生400円
[当日券]一般・大学生2000円、中学・高校生1000円、4歳~小学生600円
TEL: 042-812-2723(10時~20時)
Webサイト: スヌーピーミュージアム

 新しいスヌーピーミュージアムは、東急電鉄の田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」直結のショッピングモール「グランベリーパーク」を抜けたところにあります。大きなロゴマークが描かれた白い建物は、白と黒のすっきりしたデザインで、ひときわ目を引いていました。

スヌーピーのスタチュー(彫像)がお出迎え
駅構内からもいくつかあるので探してみて。首輪の色がそれぞれ違います

ピーナッツの世界にまるごと飛び込んだような設計となっている

 内覧会の日には「ピーナッツ」の作者チャールズ・シュルツ氏夫人やシュルツ美術館の館長らが来日し、合同インタビューが行なわれました。冒頭では、六本木に引き続きスヌーピーミュージアムの館長を務める中山三善氏が、発行したばかりの新聞「SNOOPY MUSEUM TIMES」を手に持ってあいさつ。「緑豊かで大きな公園と賑やかなショッピングモールに挟まれた魅力的なところだったから」と、この場所を選んだ理由を述べました。

館長の中山三善氏は「ここはゆったり、のんびり過ごせる場所」と新しいスヌーピーミュージアムを紹介

 チャールズ・シュルツ氏夫人、ジーン・シュルツさんは、「このミュージアムは展示室の最初をアニメーションで迎えているのが特に素晴らしいと思います。これから出会うキャラクターたちの世界にゲストはすぐに踏み込むことができるはず」と、新しいスヌーピーミュージアムを体験しての感想を語りました。

「ピーナッツ」の作者チャールズ・シュルツ氏の夫人、ジーン・シュルツさん
「ここはピーナッツの世界にまるごと飛び込んだような設計となっていると思う」と述べたのは、米・シュルツ美術館の館長カレン・ジョンソンさん
チャールズ・シュルツ・クリエイティブ・アソシエイツのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるペイジ・ブラドックさんは「昔の新聞の色印刷が見事に展示として成立しているのが素晴らしい」と見せ方に称賛していた
新しい制服を着たスヌーピーも登場してフォトセッション

展示の動線は3階から2階、1階へ

 スヌーピーミュージアムは3階から下の階へという動線。まずは3階の常設展示「スヌーピーとピーナッツ・ギャング」からご紹介しましょう。最初の部屋に入ると、シュルツ夫人も絶賛していたアニメーションが始まります。マルチスクリーンに約2分半のプロジェクションマッピング。コミックの中に入ったようなマインドセットです。

こちらは見てのお楽しみ! ピーナッツのキャラクターたちがコミックの世界にいざなってくれますよ
次の部屋はチャールズ・シュルツ・ギャラリー。作者チャールズ・シュルツ氏の歴史を振り返ります
ピーナッツ・ギャング・ギャラリー。コミック「ピーナッツ」についての楽しい展示
コレクターさんから借用しているというビンデージグッズの展示も見モノ!
3階にあるスヌーピー・テラス

 2階にはスヌーピーミュージアムの新名所と言われる「スヌーピー・ルーム」があります。薄暗くて広い空間に横たわるのは、なんと全長8mの大きさの巨大スヌーピー! これは1955年のコミックの1シーンを元に作られたもので、ライナスの毛布の上で気持ちよさそうに寝ているスヌーピーの姿なのです。

このスヌーピー・ルーム。“量か大きさか?”で議論して大きさに決定したのだそう

 この日行なわれたギャラリーツアーで、クリエイティブ・ディレクターの草刈大介さんは「この部屋では見たことのないスヌーピーを、見たことのないアングルで見せようと思いました。後ろ側にも行けるので、ぜひ回り込んでかわいいお尻も眺めて」と語っていました。

ほかにも造形として面白いスヌーピーがいろいろ。誰もが思わず笑顔になる空間です

 スヌーピー・ルームを抜けると、シュルツ美術館から借用の貴重な原画を見ることができる企画展の展示室へと続きます。2020年6月28日までは「ビーグル・スカウトがやってきた」を開催中。

企画展は半年ごとに展示替え予定

 企画展示室の先にあるのが、黄色のウッドストックをイメージした部屋「ウッドストック・ルーム」です。ここは置かれている書籍をめくったり、上映されているオリジナルアニメーションを眺めたりと、ゆったり過ごせる場所。スペースの都合上、休憩するところがなかったという六本木と大きく変わったポイントです。

ソファはもちろん柱までふわふわ質感で作られているウッドストック・ルーム
気になる書籍がいろいろありました

 3階、2階の展示室を見終わったあとは、1階の「ブラウンズストア」へ。ピーナッツの主人公チャーリー・ブラウンをイメージしたミュージアムショップです。通販をしていないので、まさにここでしか買えない限定グッズ。あれもこれもと目移りしちゃうこと間違いなしですよ。

「ブラウンズストア」へは展示会を観てからの利用のみとなります
カラフルでワクワクするグッズが勢揃い
お土産やプレゼントによさそうなクッキーなどの缶グッズもいろいろ
ソックスとかハンドクリームとかスヌーピーの人形焼などをお買い上げ。コミックが印刷された紙袋がうれしい♪

 新しいスヌーピーミュージアムにはワークショップルームが常設されました。和菓子作りや刺繍など、さまざまなワークショップが用意されているので、気になる人は公式サイトでチェックしてみては? チケットの申込み予約も公式サイトから。

1階にあるワークショップルーム。世界中にたった一つだけのオリジナルグッズを作ることができます
スヌーピーのキャンドル作りは所要時間90分で参加費3500円
12月~1月のワークショップは他にも練り切り(和菓子)やSNOOPYの刺繍レッスンなどいろいろ

PEANUTS Cafe スヌーピーミュージアム

 11月13日に先行オープンしていた「PEANUTS Cafe スヌーピーミュージアム」はスヌーピーミュージアムの隣にあって、同じように白を基調としたもの。ちなみにこちらのカフェはスヌーピーミュージアムの入場チケットがなくても利用することができます。

スヌーピーミュージアムの隣にある「PEANUTS Cafe スヌーピーミュージアム」
カフェの入り口
ここにもまた物販コーナーの誘惑が!
ピーナッツ・ギャング ピクニックボックス(2420円)
ピクニックバスケット&プレート(ローストチキン or ミートボール、4180円)は2名用
PEANUTS GANG'S“DESSERT PARLOR”季節のパンケーキ-APPLE-(1408円)
タピオカ・プディングミルクセーキ(990円)
カフェのガラスに映り込む鶴間公園の紅葉がキレイでした