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第2回JAL折り紙ヒコーキ全国大会開催。優勝への夢を乗せてナイスフライト!
2019年4月15日 13:27
- 2019年4月13日 開催
JAL(日本航空)は4月13日、第2回となる「JAL折り紙ヒコーキ全国大会」を葛飾区水元スポーツセンターで開催しました。折り紙ヒコーキ協会が主催する本大会には、予選会を勝ち抜いた68名と、第1回目の優勝者2名(小学生以下の部と一般の部それぞれ)の総勢70名が出場し、折り紙ヒコーキを飛ばして室内滞空時間を競い合いました。
JALグループは「夢ある未来」をテーマに次世代育成のための社会貢献活動を行なっていますが、その取り組みの1つとして、2016年から「JAL空育」をスタート。今大会はその一環で実施している「折り紙ヒコーキ教室」をさらに盛り上げることを目的としたもので、同社は特別協賛として決勝大会参加のための航空券や宿泊費用などを提供しています。
開会式では、応援席からの大きな拍手のなか、予選を勝ち抜いた選手たち70名が入場しステージ前に整列。まずは折り紙ヒコーキ協会会長の戸田拓夫氏が登壇し、「今日は晴天で湿度も低く、紙ヒコーキにとって一番よい条件ではないかと思います。力いっぱい、力むことなく、自然体で飛ばしてください。よいタイムが出ることを楽しみにしています」と選手たちにエールを送りました。
次にJAL 代表取締役副社長の藤田直志氏がステージに立ち、「この折り紙ヒコーキには深い意味があると私は思っています。今日はぜひ皆さんの希望や愛、そして思いを乗せて、空高く飛ばしていただけたらと思います」とあいさつしました。
競技は室内滞空時間の長さを競うもので、「小学生以下の部」と「一般の部(中学生以上)」の2部門となります。会場はA~Dエリアに分けられ、まずは「小学生以下の部」からスタート。準決勝では一人2分の持ち時間で最大3投の投てきが可能。そのなかで一番長い記録を認定します。時間内なら練習で投げることもオーケーですが、計測のときは選手が投てき前に必ず手を挙げて申告するルールとなっています。
使用する競技用紙は大会用に専用のものがあって、サイズはA5。サトウキビの搾りかすで作られた「バガス紙」という、滞空時間競技に適した軽い用紙なのだそう。予選で使用した用紙や第1回大会用紙を使う場合は3秒マイナスとなる細かいルールも。もちろん専用用紙以外の紙は使用禁止です。
ちなみに計測する飛行時間は手を離れた瞬間から着地まで。ストップウォッチを持ったJALの計測係がしっかり見ています。建物の壁や天井、観客などに接触して落下した場合は、床に着地した時点までの時間となります。
準決勝の競技が終わって順位集計が済むと結果発表がありました。上位8名ずつの名前が読み上げられ、呼ばれた人はステージにあがって記念撮影。「小学生以下の部」8名と「一般の部」8名の合計16名はいよいよ決勝戦に駒を進めます。
小学生以下の部 決勝戦進出者
東條晴太さん(東京)
山口倖太さん(山形)
黒木翼さん(宮崎)
佐々木啓太さん(きた北海道)
竹内登功多さん(中部)
荒木雅宏さん(宮城)
平安山英劉さん(宮古島)
荒川晴太さん(広島)
一般の部 決勝戦進出者
岡田拓巳さん(第1回優勝者)
吉岡航希さん(広島)
井上陽貴さん(釧路)
本間達志さん(千歳)
渡邊宏紀さん(宮城)
井手雄規さん(福岡)
柿内浩樹さん(高知)
荒川創太さん(岡山)
決勝戦は1人5分の持ち時間で、最大5投の投てきが可能となります。予選、準決勝と勝ち進んできた上位8名なので、レベルの高さが素人目の私にも分かりました。小学生以下の部といえども一気に会場は緊張感あふれる空間に。静かな競技ですが「少しでも遠く! 長く!」という、選手の熱い想いがその真剣な表情から伝わってくるのです。
続いて一般の部。応援席から「パパ、がんばって~!」とかわいい声援が響く一幕もあって、会場内はさらに盛り上がりをみせました。特に第1回大会優勝者の岡田さんの投てきは固唾を呑みながらの観戦といった感じで、あちこちから「すごい!」や「さすが安定してるなぁ~!」などの声が上がるほど。すべての選手の競技が終わって、いよいよ表彰式。さぁ結果はいかに!?
結果は小学生以下の部では竹内登功多さん(中部)が16.04秒で優勝。一般の部では圧巻の安定飛行をみせた前回大会優勝の岡田さんが18.59秒の記録を出し2連覇を達成しました。優勝者は次の年の大会にシードされるシステムになっています。
小学生以下の部 結果
1位:竹内登功多さん(16.04秒)
2位:平安山英劉さん(14.78秒)
3位:東條晴太さん(14.28秒)
一般の部 結果
1位:岡田拓巳さん(18.59秒)
2位:本間達志さん(16.96秒)
3位:井上陽貴さん(16.21秒)
折り紙ヒコーキ協会の戸田会長は閉会式で「今大会は身体能力が高い人が多かったので、練習を積めば2020年に開催予定の世界大会もいけるのではと感じました。ただ世界大会では20秒台が続出します。そんな海外の強豪に太刀打ちできるように、日々わずかな工夫を続けながら練習を積んでほしい。また来年お会いしましょう!」と選手の皆さんに向けて激励の言葉を送りました。
またJALを代表してマイクを持った執行役員の下條貴弘氏からは、2020年3月に予定している第3回大会のことなどを含めて次のようなあいさつが。
「私どもJALではこの折り紙ヒコーキ全国大会を3回目、4回目と続けていきたいと思っております。来年以降は予選会に参加される人の数がもっと増え、より激戦になってくると予想されます。来年もまたこの全国大会にお越しいただけることを願っております」。
最後は会場内にいる全員がステージ側に集まり、一斉に折り紙ヒコーキを飛ばして終了。会場内は大きな拍手と興奮に包まれて、第2回JAL折り紙ヒコーキ全国大会は幕を閉じました。