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輪島道路、三井IC(仮称)~のと里山空港IC間を2022年夏ごろ開通

国道470号 能越自動車道の一部を構成。輪島市街と空港を結ぶ

2019年3月4日 発表

2022年夏ごろ 開通予定

2022年夏ごろに国道470号 能越自動車道 輪島道路の三井IC(仮称)~のと里山空港IC間が開通する

 国土交通省 北陸地方整備局 金沢河川国道事務所は、国道470号 能越自動車道(E41)輪島道路の三井IC(みいインターチェンジ、仮称)~のと里山空港IC間(延長約4.7km)を2022年夏ごろに開通すると発表した。

 輪島道路は国道470号 能越自動車道の一部を構成する自動車専用道路で、災害に強いネットワークの形成や、救命救急活動の時間短縮化を目的に整備が進められている。輪島市杉平町から同市三井町洲衛までの約11.5kmをつなぐ事業だ。さらに、同整備により観光地へのアクセスや周遊もしやすくなり、観光事業の活性化にも好影響が見込まれている。

 今回主要構造物である橋梁工事が進み、完成の目処が立ったことから発表となった。

能越自動車道

輪島道路事業による効果

「災害に強いネットワークの形成」

 2007年3月の能登半島地震により第1次緊急輸送道路を含む能登半島全域の通行止めが発生し地域の孤立などが懸念された。輪島道路の整備により安全と安心が今後確保されるようになる。

「救命救急活動の支援」

 石川県内で人口当たりの医師数が最も少ない奥能登地域は現在医療に対する不安を抱えている状態。輪島道路の開通により第3次医療施設である能登総合病院へのアクセスが短縮し、迅速な対応での救命活動を後押しする。

「観光の活性化」

 2015年の北陸新幹線金沢開業などの影響で観光客が増加。3年前倒しとなった2022年の敦賀伸延開業によりさらに増加する見込みであること。2021年の輪島港整備完了に合わせての官民一体となったクルーズ船誘致や輪島マリンタウンでの観光イベント実施。のと里山空港へのスムーズなアクセスも含んだうえで利便性のアップにより観光の活性化を期待している。

能越自動車道の概要