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重要文化財の門司港駅を創建当時の姿に戻し、2018年秋頃から駅として順次使用開始

JR九州が保存修理工事のスケジュールなどを発表

2017年3月21日 発表

門司港駅舎(イメージ)

 JR九州(九州旅客鉄道)は3月21日、国の重要文化財に指定されている門司港駅舎の保存修理工事の方針やスケジュールを発表した。駅舎は1914年の創建当時の姿に「復原」、駅舎は修理前と同様に駅として使用、全体の完成は2019年度。

 駅舎の復原方針は、創建当時の駅舎の姿への「復原」。創建以後に手を加えられた部分を原型に戻すため、復元ではなく「復原」となる。また、駅舎正面に設置してある九州で初めての電気時計や西側の通路上家などについてはそのまま残す。保存修理工事完了後、駅舎は以前と同様に駅として使用する。

 スケジュールとしては、これまで2017年度末の工事完了としていたが、耐震補強工事などの実施で時期を見直した。まず、2018年秋頃を目途に現在の駅舎を覆っている素屋根の解体を終え、現在仮駅舎で営業している駅機能を新駅舎1階に切り替える。その後、2019年春頃を目途に2階も含めた駅全体を供用開始し、連絡上家屋根葺替工事等を含めた全体工事の完了が2019年度となる。

1914年頃(建設当初)の門司港駅舎
修理工事着手前の様子