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西武鉄道、新型通勤車両「40000系」お披露目イベント開催

初運行とともに、西武球場前駅で記念乗車券や関連グッズを販売

2017年3月12日 開催

西武鉄道は3月25日から営業運行を開始する新型通勤車両「40000系」のお披露目イベントなどを3月12日開催した

 西武鉄道は3月12日、西武球場前駅において「新型通勤車両40000系お披露目イベント」を開催、併せて池袋発西武球場前行(池袋発コース)と西武球場前発池袋行(西武球場前発コース)の初運行イベントを実施した。

 往路の池袋発コース、復路となった西武球場前発コースともに各440席は予約で満席、西武球場前駅のイベントの入場者数は5600名超と盛況だった。その模様をレポートする。

3月25日から営業運行する新型通勤車両「40000系」をいち早くお披露目

 3月25日から営業運行を開始する新型通勤車両40000系は、「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに開発されたもので、快適な移動のためにコンセントやWi-Fiなどさまざまな機能を備えていることは既報のとおり

 今回はその車両の乗り心地なども含めて確認できるものであり、用意された初運行イベントの池袋発西武球場前行(池袋発コース)、西武球場前発池袋行(西武球場前発コース)ともに予約で満席となったほどの人気ぶり。

 両コースともに、列車が出発駅をスタートし参加者への記念品の配布が終了すると、車内での移動も可能だったので、運転台が眺められる先頭車両から前方を見ている参加者、車いすやベビーカーで快適に過ごせるよう配慮がされている10号車のパートナーゾーンの目新しい装備などを確認している参加者を多く見かけた。

多くの鉄道ファンが待ち構える池袋駅ホームに入線し、参加予約者440名を乗せて出発する新型通勤車両40000系
40000系車両の運転台はTバータイプ
車両内のデジタルサイネージ。大きさ以外はドア上は標準的に感じるが、クロスシートに座っていても観やすい配置になっているのはうれしい
AC100Vで給電されるコンセントはクロスシート毎に設置されており、ロングシートは肘掛けの下にある
空気清浄機の「プラズマクラスター」と熱線吸収・UVカットガラスを装備している
クロスシート車両とロングシート車両。クロスシートを対面させた状態で身長179cmの筆者が座っても、向かい側の乗客に迷惑をかけることはなさそうなスペースが確保されていた
初運行イベントで行なわれたLED照明パターンの変更デモ。全席指定で土休日に運行する「S-TRAIN」では暖か味のある色調に変更する
シートの対面操作
西武球場前発コースの出発時の操作映像
西武球場前発コースの走行時の映像
10号車のパートナーゾーンに設けられている車椅子の固定用器具と、少し腰かけられるシート
トイレには幼児用のおむつ交換台も装備されている

西武球場前駅での40000系お披露目イベントは長蛇の列ができるほどの人気

西武球場前駅に停車中の40000系

 池袋発コースの初運行イベント列車が西武球場前駅に着いた頃には、40000系お披露目イベントの開始を待つ長蛇の列が駅前にできていた。西武鉄道の広報担当者によるとイベント参加者は6500人を超えたとのこと。また専用の台紙にセットされている40000系デビュー記念乗車券の販売も行なわれていたが、こちらも長蛇の列となり、行列がなくなったのは13時30分過ぎ。その時点で筆者が購入した記念乗車券の連番が2500番台だった。

西武球場前駅のイベント参加者は6500人超。さすがに駅前には長蛇の列ができ、「もうあきらめて帰ります」という父娘連れもいた
こちらは40000系デビュー記念乗車券の先行販売に並んだ列。先にイベントに参加するか、記念乗車券を買うか迷ったという声も聞かれた。ちなみに西武鉄道の次のイベントは、パレオエクスプレス「春の特別号」が予定されている
イベント内で行なわれていた40000系グッズも含めた販売会も、待ち時間は90分以上と盛況。西武鉄道のスタッフも待ち行列の整理などに終始追われていた。
参加者に配布された来場記念カード。裏面にはQRコードが記されアンケートに答えられるようになっていた
車両内覧会の待ち行列と車両撮影会の模様。どこも多くの参加者で盛り上がっていた
ホームにはKATOの鉄道模型も展示。40000系も模型は実車の運行開始と同じく3月25日から販売開始とのこと
10号車のパートナーゾーンと名付けられた部分は低い位置までガラス窓となっているので、小さな子供たちも景色を楽しめる
イベント終了後に回送として基地に向かう40000系