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ハイアット、日本における新ブランド「ハイアットプレイス東京ベイ」開業を発表
2019年開業、顧客ニーズに合わせる「セレクトサービス」のホテルに
2016年12月2日 18:31
- 2016年12月1日 発表
12月1日、Hyatt Hotels Corporation(ハイアット・ホテルズ・コーポレーション、以下ハイアット)は、東京・虎ノ門のアンダーズ東京で記者発表会を行ない、相互物産ならびに各関連会社を通じてホテル運営受委託契約を締結し、日本における新たなホテルブランド「ハイアットプレイス東京ベイ(Hyatt Place Tokyo Bay)」を千葉県浦安市明海に開業することを発表した。
「ハイアットプレイス」はハイアットがアメリカ国内を中心に展開している「セレクトサービス」のブランドで、今回が日本初進出となる。24時間必要なサービスを提供する利便性、フレキシブルな居住空間とスタイリッシュなデザイン性を重視し、ビジネス、レジャー、どちらの利用にも幅広く対応する。
「地域の方々にも愛される国際的アップスケールホテル」を目指す
発表会では、はじめに相互物産 代表取締役社長の小澤真也氏が登壇し、建築概要の説明が行なわれた。
同氏はホテルの建築コンセプトとして、恵まれた立地を活かしたシンプルな配置(シンプル・ゾーニング)、効果的なリゾート演出(リゾート・スケープ)、太陽光とライトアップで変化に富んだ表情を見せる正面デザイン(オールデイ・ファザード)を挙げた。
建物の規模、構成については、敷地面積は1万240m2で、建物は地上10階、地下1階となる。客室数は2室のスイートを含めて365室で、屋上テラス、料飲施設、多目的会議室などを設置することが明らかにされた。レストランや会議室については「ホテルゲストはもちろん、地域の方々にも利用していただきたい」(小澤氏)という。
同氏は大きなテーマとして「地域の方々にも愛され、ビジネスにもレジャーにも幅広く対応した国際的なアップスケールホテルを作り上げること」を挙げ、近隣住民にも愛されるホテル作りを強く意識していることを強調した。
従来型ホテルとは異なる「新しいホテルの使い方を提案する」ハイアットプレイス
続いて、日本ハイアット株式会社 代表取締役の阿部博秀氏が登壇し、ホテルブランドの紹介が行なわれた。
ハイアットは世界54カ国で12ブランド、679のホテルを展開している。「パークハイアット」「グランドハイアット」「ハイアットリージェンシー」といった日本でもおなじみのブランドは、レストラン街やスパなど付帯施設を有し、包括的なサービスを提供する「フルサービス」のブランドとなる。
これに対し、今回開業する「ハイアットプレイス」は、顧客のニーズにフォーカスし、必要なサービスを厳選して提供する「セレクトサービス」のカテゴリに属する。宿泊特化型のビジネスホテルともまた違う「新しいコンセプトの業態であり、お客さまに新しいホテルの使い方を提案する」(阿部氏)ブランドとなる。
ライフスタイルの変化に合わせ、フレキシブルな利便性と居住空間を重視
安部氏は、ハイアットプレイスというブランドが生まれた背景には、若者を中心としたライフスタイルの変化があると語る。高級ブランド志向から自分の価値観、コストパフォーマンスを重視する傾向が強まるとともに、デジタル機器やソーシャルメディアが生活に欠かせないものとなり、そうした機器がスムースに使える環境が求められるようになっているという。
また、ホテル業界をとりまく環境も変化しており、ホテル需要の増加に伴ってホテルブランドも増加、多様化し、自分のスタイルや旅の目的に合わせてホテルブランドを選ぶ時代へと変化してきているという。
今回ハイアットプレイスを選んだ理由としては、こうした背景に加えて、東京ベイエリアというロケーションから、東京ディズニーリゾートで多くの時間を過ごす顧客層、ビジネス層を主要ターゲットとして想定していることを挙げた。こうした顧客層には、豪華な施設や過剰なサービスよりも、利便性を重視したシンプルで質の高いサービスを提供するハイアットプレイスが最適だと判断したという。
同氏は、ハイアットプレイスの具体的な内容として、居住性にこだわった客室、24時間営業のダイニングエリア、同じく24時間営業のコーヒー&カクテルバー、テイクアウトコーナーなど利便性を重視した設備、さらにPCをはじめとする電子機器がスムースに使えるデジタルサポートなどを紹介した。客室へのルームサービスはないが、ダイニングエリアの食事を客室に持ち帰ることができるという。
なお、このあとに行なわれた質疑応答においては、ハイアットプレイスブランドを今後も日本に展開していくのかという質問に対し、「(ハイアットプレイスの業態は)これからも需要が大きいと認識している」と今後さらに展開していく可能性を示唆した。