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国交省、熊本地震で通行不能の国道57号復旧ルートを決定

2016年7月6日 発表

提示されていた「概ねのルート」の範囲から決まった復旧ルート

 国土交通省道路局は、「平成28年熊本地震」による被害で通行不能となっている国道57号阿蘇大橋地区(熊本県阿蘇郡南阿蘇村)の復旧について、「概ねのルート」の範囲を提示し、6月28日~7月4日の期間、役所やWebサイトで意見を募っていたが、それらの意見を受けて決定したルートを、7月6日発表した。

 合計で475件の回答が集まり、そのうち復旧ルートの整備が必要とする意見は90%を占めた。期間中に集まった意見を受けて、斜面崩壊箇所を回避しつつ、外輪山を通過するトンネル延長が最短になるよう設計していくという。

期間中に集まった主な意見

阿蘇市
・圃場整備地域の斜め横断、分断を極力避けてほしい
・黒川の洪水浸水想定区域を極力避けてほしい
・汚泥処理施設などの公共施設を避けてほしい
・安全性や走行性に配慮してほしい
・トンネル部はなるべく短くしてほしい
・自然災害に強い道路を整備してほしい

大津町
・優良農地(芋畑)を極力避けてほしい
・中核工業団地とのアクセスを確保してほしい
・工場などの施設を極力避けてほしい
・安全性や走行性に配慮してほしい
・沿線住宅地域に配慮したルートで計画してほしい

そのほかの地域
・安全性や走行性に配慮してほしい
・速達性、定時性を確保してほしい
・トンネル部はなるべく短くしてほしい
・自然災害に強い道路を整備してほしい