週末駅弁

「博多めんたい焼き鯖ずし」

日本酒か白ワインが欲しくなる“鯖のうま味と辛子明太子の辛み”

「博多めんたい焼き鯖ずし」
弁当名「博多めんたい焼き鯖ずし」
価格1300円
販売駅JR東日本 東京駅など
購入場所JR東日本 東京駅 駅弁屋「祭」
購入日2016年2月5日

 海鮮系の押し寿司は、福井駅の「焼き鯖寿し」や東京駅の「黄金うなぎ押寿司」、大船駅の「伝承 鯵の押寿し」などさまざなな種類が販売されており、駅弁でも人気ジャンルの1つです。私もたまに食べたくなります。“焼き鯖寿し”といえば、福井県というイメージですが、一風変わって福岡県の明太子の老舗メーカー「やまやコミュニケーションズ 」が辛子明太子を加えたのが「博多めんたい焼き鯖ずし」です。

 内容は、一般的な焼き鯖寿しと同じで酢飯の上に焼いた塩鯖の切り身を乗せていますが、博多めんたい焼き鯖ずしでは、鯖と酢飯の間に大葉と辛子明太子のペーストが挟んであります。それに好みに合わせて醤油を付けて食べます。また、食べやすいように8貫分に切られており、箸だけでつまめます。

ラップに包まれた状態で入っています。右下は付属の醤油の小袋
一般的な焼き鯖寿しと同じで酢飯の上に焼いた塩鯖の切り身を乗せていますが、博多めんたい焼き鯖ずしでは、鯖と酢飯の間に大葉と辛子明太子のペーストが挟んであります

 実際に食べてみると、鯖のうま味と辛子明太子の辛みが渾然一体となったパンチの効いた味が楽しめます。フワリと柔らかい食感と、噛むほどに鯖の脂の乗ったうま味が最初に舌に広がり、そのあとに辛子明太子のピリッとした辛みがやってきます。駅弁というより、おつまみに近い濃い味でかつ病みつきになる味わいです。味の濃さからいって、単品で食べるよりは、日本酒か白ワイン、ビールなどの酒の肴として楽しむのがオススメです。記者は食べながら“酒を飲みたくて仕方ない”という気分にさせられました。味の濃さや辛みから、子供には向かない“大人の味”です。量は1食として食べるには少し物足りませんが、おつまみとして楽しむなら十分かと思います。

(編集部:柴田 進)