旅レポ
アクティブすぎるハワイツアーに参加してみた(その4)
カララウ展望台でリベンジ&川に飛び込めば人生が変わる(かも)
(2015/7/24 08:02)
ハワイ カウアイ島の3日目は、前日見られなかったカララウ展望台からのナパリ・コースト眺望を求めるところから始まる。この日のとりあえずの予定は、カララウ展望台のさらに奥にあるプウ・ウ・オ・キラ展望台に行き、そこからトレッキング。午後はリフエ空港方面に戻り、そこから北上したところにあるワイルア川でカヤックというものだった。
朝早く、クルマでホテルに迎えに来てくれたボビーさん。前日は、「明日のカヤックはそれほど濡れないから水着要らないかも」といっていたので、参加メンバー全員が水着の準備はなし。ところが、クルマに乗って少し走り出したところで、「今日は絶対水着必要」なんてことに。そのためにホテルに引き返し水着の準備。これが何を意味するのかを理解したのは、ワイルア川においてであった。
ワイルア川での話は後述するとして、午前中に向かったのはコケエ・ロードの先にあるカララウ展望台。そのまま真っ直ぐ向かうのかと思ったら、ワイメアの町で「イシハラ・マーケット」に立ち寄り。そこで「ボビーズスペシャルね」という昼食を仕入れてくれた。
イシハラ・マーケット
名称:Ishihara Market
住所:9890 Kahakai Rd Waimea, HI 96796
イシハラ・マーケットを出たボビーさんのクルマは、ワイメアの町からコケエ・ロードへとつながるワイメア・キャニオン・ドライブを使ってカララウ展望台へと向かう。カララウ展望台へ到着してナパリ・コースト方面を見ると……今日はバッチリ。海と空の境界が曖昧なほど青い、水平線まで見ることができた。
カララウ展望台でナパリ・コーストの絶景を堪能したら、プウ・ウ・オ・キラ展望台へと向かう。この展望台の駐車場にクルマを置き、ここからはトレイル散歩。プウ・ウ・オ・キラ展望台から見るトレイルは、未舗装で天候が急変したらヤバそうな雰囲気。今回は現地ガイドのボビーさんがいるから安心できるが、少しでも天候に不安がある場合は、トレイルに踏み出さないことをお勧めする。
今回はピカピカの晴天のため、いざトレイルランへ。左手にはナパリ・コーストの景色が広がり、歩いていて非常に気持ちがよい。ただ、30分ほど歩くと植物の密生したエリアになり、木道まで用意されていた。さらに10分~15分くらい進み、ハワイ固有種であるカナヴァオ(あじさいの仲間)を眺めたところでUターン。再びプウ・ウ・オ・キラ展望台へ戻ってクルマに乗り、カララウ展望台まで戻ったところで食事にした。これは、カララウ展望台まで戻るとトイレと広い芝生があるためだ。
日差しが強いため、木の陰になるような場所を探し、そこで食事。食事のメニューは先ほどイシハラ・マーケットで調達したボビーズスペシャルになる。どの辺りがスペシャルなのかよく分かっていないのだが、各種のポキと海藻サラダの組み合わせはとても美味しかった。
カヤックの予定の前にポイプ・ビーチへ
お昼ご飯を終えたらコケエ・ロードを南下し、リフエ空港方面に向かう。真っ直ぐ向かうのかと思いきや、ボビーさんはプウ・カ・ペレあたりにある展望ポイントでクルマを停車。ワイメア渓谷を撮影するのだという。
ボビーさん曰く、日ごと時間ごとに違う景色があり、それを見てほしいとのこと。昨日とやや時間帯が異なるためか、滝の表情も違うような気もするが、違わないような気もする。絶景なのは間違いないので、ここで記念写真などを撮影した。
本来なら、この後はリフエ空港方面に向かうのだが、ボビーさんは空港の手前にあるポイプ・ビーチへ。何でも、カウアイ島で様々な魚を見るならポイプ・ビーチがお勧めとのことで、ぜひ見てほしいとのこと。ポイプ・ビーチに到着し、いざ海へと向かったはよかったのものの、波が荒いためお魚ポイントまではたどり着けず、手前で海につかっただけで終わった。
ポイプ・ビーチは美しいビーチながら、当日は波が荒い上に、強い波が右からも左からも打ち寄せてくる。言わばX攻撃を受けているようなもので、右の波に耐えたと思ったら、左の波に救われるという状態で、波打ち際はともかく、ちょっと沖へ出るのは危険だなと素人でも分かる状態だった。
なぜか川に飛び込むことになったカヤック
ポイプ・ビーチで波に遊ばれた後は、本来の予定であるカヤックを楽しむためにワイルア川へ。ワイルア川はカウアイ島の東側を流れる長さ32kmの川で、島の内陸部にある標高1569mのワイアレアレ山が水源になっているとのこと。ここでカヤックが楽しめるような施設が用意されていた。
施設で受け付けをすませ、2人1組になってワイルア川へ。記者はボートは漕いだことがあるものの、カヤックは初めて。2人乗りカヤックは、後ろに乗る人が進路を調整するとのことで、前に乗ったらエンジン役に徹すればよいようだ。ボートだとオールを引っかける部分があり、てこの原理を使いやすいが、カヤックにはそのような装備はない。ボートのオールの動きをイメージしながらパドルを使えば、それなりに進んでいった。
ワイルア川は流れも非常にゆるやかで、初心者でも安心。パドルを使わず漂っていれば、ジャングルの中でゆったりした時間が流れていく。しかしながら、このツアーの場合はそうゆっくりしているわけにはいかず、ボビーさんの指示に従いながら奥へ奥へと進んでいった。
ある程度進んだところで、ボビーさんからは「カヤックを浅瀬に付けて下りてちょーだい」との指示が。なんとなく、その指示どおりにカヤックを浅瀬につけて下りると、「あそこから飛び降りてね」との言葉。このアクティビティではカヤックをするだけでなく、川沿いの崖から飛び降りるのも含まれているらしい。「なんで飛び降りる必要があるのか?」と聞きたいところだったが、このツアーに参加している別の女性編集者が「やりまーす」との返事。さっさと崖に登って、“ドボーン”と飛び込んだ。
こうなるともう反論の余地なく飛び込むしかないのが男の定め。後は順番を見極めつつ覚悟を決めて飛び込んだ。高さが10m程度あるところから川に飛び込むのは初めての経験。飛び込んで思い出したのは、小学生のころは意味なくプールに飛び込んでいたこと。走って飛び込んだり、後ろ向きになって飛び込んだり、バックドロップをかけながら、そして“トペ”とか奇声を発しながら飛び込んでいた。純真なころというより、純粋にアホなころを思い出した。
あー、なんか懐かしいなと思って崖下からカヌーのほうに泳いでいくと、ボビーさんは「次はビデオね。みんな2回飛び込んでね~」となかなか信じられないことを叫んでいる。先ほど最初に飛び込んだ女性編集者は、さっさと2度目に取りかかっており、反論の余地なく2度目を飛び込んだ。
その後、梅宮辰夫さんが結婚したという「シダの洞窟」がワイルア川沿いにあるため、立ち寄って見学。元々はハワイの王族などが使用した神聖な場所でパワースポットとしても知られている場所だ。確かにそのような雰囲気は感じるものの、川へ飛び込んだ衝撃は強く、頭の中と鼻の穴の中は川に飛び込んだ記憶が強く残っている。それまでのカウアイ島の記憶と同じ以上のインパクトがあり、ハワイはアクティビティにあふれている島であるのは間違いないだろう。
シダの洞窟
名称:Fern Grotto
URL:http://www.gohawaii.com/jp/kauai/regions-neighborhoods/east-side/fern-grotto/
住所:Kapaa, HI 96746
ボビーさんとのお別れ
このワイルア川のカヤックでカウアイ島でのアクティビティは終了。カウアイビーチリゾートにもう1泊したら、翌日はハワイアン航空でカウアイ島のリフエ空港からオアフ島のホノルル空港へ移動だ。つまりボビーさんとはこの日でお別れとなる。
そのボビーさんが移動中常々言っていたのが、「カウアイ島はどうも日本人に雨の多い島だと誤解されている」ということ。実際、山の地域では雨が多いそうだが、市街地(というほど大きな町はない)ではそれほど雨は降らないとのこと。今回のカウアイ島は3泊4日となっていたが、夜中に雨が降った日はあったものの、昼に雨に降られて困ったことはなく、逆に晴れすぎているため日差しをどう避けるか苦労した。初日のヘリコプター映像を見てもらうと分かるが、山の地域になると雲が多くなり、リフエ空港の辺りは晴れている。場所によって天気の表情が異なるということだろう。
ボビーさんはキヤノンとソニーの2台の1眼レフを持ちつつ、さらに1台のGoProを加えてツアーの活動を記録。カウアイ島のベストポイントとベストタイムを熟知し、サービス精神も旺盛。さらにパワフルで、ツアーガイド中も疲れたそぶりは一度も見かけなかった。日本語も堪能で、メールもローマ字のやりとりであれば完璧だ。テレビ局の番組収録や日本企業のCM撮影の手伝いもしているので、カウアイ島でガイドを頼むのであればお勧めだ。ボビーさんがガイドとして組み込まれているツアーもあるそうだ。
ボビーさんにサヨナラと感謝の意を伝えて、カウアイ島の実質的な最終日は終わったのであった。