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サミット関係者向け「おもてなしブース」を名古屋駅とセントレアに設置
名古屋城をレゴで再現
(2016/5/24 00:00)
- 2016年5月23日~28日 設置
伊勢志摩サミット東海会議は5月23日、日本を訪れるG7伊勢志摩サミット関係者等に対する交通案内および東海地域のものづくりを紹介する「おもてなしブース」を名古屋駅とセントレア(中部国際空港)の2カ所に開設した。設置期間は5月28日まで。
名古屋駅の「おもてなしブース」でセレモニー
開設初日となる5月23日は、JR東海(東海旅客鉄道)名古屋駅中央コンコース内に設置された「おもてなしブース」でオープニングセレモニーが開かれた。伊勢志摩サミット東海会議の会長である三田敏雄氏をはじめ、愛知県知事の大村秀章氏、名古屋市長の河村たかし氏、三重県副知事の石垣英一氏、岐阜県商工労働部観光国際局副局長の北川幹根氏、JR東海 名古屋駅長の安藤貞典氏が参加、テープカットを行なった。
最初に挨拶に立った伊勢志摩サミット東海会議の三田氏は「サミットのゲートウェイである、ここをお通りになる海外からのメディアの方などを中心に、産業、観光などいろいろなことを発信していきたい」「東海地域の魅力である伝統文化や観光、最先端技術などを実物や模型、映像等で紹介する」と述べ、伊賀組紐の実演や鈴鹿墨と豊橋筆の書道体験など、伝統工芸を体感してもらえるように工夫したと話した。
愛知県知事の大村秀章氏は「いよいよあと3日になった。愛知県は、セントレアと名古屋駅がゲートウェイとなり、受け入れ、歓迎、おもてなし、そしてセキュリティ、準備万端で取り組みを進めている」と現在の取り組みを紹介、おもてなしブースについては「テクノロジーとトラディションが一目で分かる。東海地域のよさを知っていただいたら大成功」と果たす役割に期待を寄せた。
名古屋市長の河村たかし氏は「東京がくそみたいに威張っていますが、圧倒的に国を支えているのは、伊勢湾地域ですから」と河村節を展開。展示のからくり人形を実現するような木工技術が今の自動車のトヨタにつながっている点を示し、「東京じゃにゃーぞ、ということを覚えておかないかん」と強調した。また、自身が掲げている名古屋城の木造復元についても「もうちょっと待ってくれたら本当に木造になる」と述べた。
三重県副知事の石垣英一氏は「おもてなしのブースができたことを喜んでいる。観光案内や、先端技術をアピール、おおいに世界に発信されることを期待している」と話し、三重県では「三重県も県民あげて、せいいっぱいおもてなししようと、いうことで、いろんな取り組みを準備している。オール三重で取り組んでいきたい」と述べた。
「和の茶室空間」をイメージした名古屋駅ブース
名古屋駅のおもてなしブースでは「和の茶室空間」をイメージ。入ってすぐのところに茶店風に緋毛氈がかけられた縁台に日傘が立てかけられた。東海地域を代表する技術としてトヨタのMIRAI、三菱航空機のMRJ、三菱重工業のH-IIAロケットのミニチュアが展示された。
そして、愛知県半田市の「山車」のミニチュアやからくり人形も展示されたほか、伊賀組紐の実演も行なわれる。
ブース周辺には英語対応のボランティアスタッフを配置し、ブースへの誘導や交通案内を実施する。名古屋駅のおもてなしブースの対応時間は9時から18時まで。サミット取材のために訪れたメディアやサミット関係者が対象だが、混雑していなければ一般の方も見学は可能となっている。
“和モダン”で演出したセントレアのブース
おもてなしブースはセントレアにも設置した。セントレアは“和モダン”で演出というコンセプトで、セントレアに設置してあった観光プロモーション「昇龍道プロジェクト」のオブジェを活用してブースを構成した。
名古屋駅と同様、東海地域の技術や文化の展示のほか、着物の試着や、鈴鹿墨と豊橋筆による書道体験ができる。書道家が待機し、外国人の名前を当てて漢字を書いたり、毛筆の体験も可能だという。
また、JR東海のリニアモーターカーのジオラマも展示、実際に磁気浮上のリニアモーターカーが素早く走行する様子も見ることができる。
セントレアのおもてなしブースも名古屋駅と同じ28日まで開設、対応時間は8時から19時まで。英語対応のボランティアスタッフも配置する。