JR九州、「ゆふいんの森」に乗り心地をよくする上下制振制御システム搭載

上下振動の加速度は50％程度に低減というグラフ。赤が制御システムあり

　JR九州（九州旅客鉄道）は5月11日、特急列車「ゆふいんの森」で使用中のキハ70型、キハ71型に「可変減衰上下動ダンパーによる制振制御システム」を搭載したと発表した。上下振動の加速度は50％程度に低減されたという。

特急列車「ゆふいんの森」

　制振制御システムは鉄道総合技術研究所が日立オートモティブシステムズと共同で開発したもの。すでにJR九州では、指宿のたまて箱、はやとの風、クルーズトレイン「ななつ星in九州」、JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」に搭載し、ゆふいんの森は5番目の搭載事例となる。

　システムはほかの車両と同じではなく、ゆふいんの森のキハ70型、キハ71型の振動特性、走行条件、システムの取付条件に合わせて設計・製作されたもの。システムの導入により車体床面の上下振動の加速度は、振動制御なしに比べて50％低減したという。

上下制振制御システムの構成および装置の搭載状況