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NEXCO東日本、関越道 上里SA(上り)を4月27日リニューアルオープン

群馬、長野、新潟などの名産を販売。バリアフリー化も徹底

2016年4月27日 リニューアルオープン

NEXCO東日本マナーアップキャラクター「マナーティ」(左)と、上里町のマスコットキャラクター「こむぎっち」(右)がお出迎え

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は、関越自動車道の上り線 上里SA(サービスエリア)を4月27日に「ドラマチックエリア上里(上り線)」としてリニューアルオープンした。

 4月27日10時からのオープニングイベントでは、上里町のマスコットキャラクター「こむぎっち」、NEXCO東日本マナーアップキャラクター「マナーティ」が来場者を出迎え、先着の100名には名物の「ロイヤルのスイートポテト」がプレゼントされた。

先着100名に「ロイヤルのスイートポテト」がプレゼントされた
東日本高速道路株式会社 事業開発本部 エリア事業部 エリア事業化 今村孝一氏

 オープニングイベントに臨席したNEXCO東日本の事業開発本部今村孝一氏に話をうかがう機会を得たので、上里SAの名称でうたう「ドラマチックエリア」や今回のリニューアルポイントについて聞いてみた。「弊社は『クルマの旅に、もうひとつのよろこびを。』というコンセプトのもとに、SAやPA(パーキングエリア)を展開しています。そのなかでも大きな2つのブランドとして『Pasar(パサール)』と『ドラマチックエリア』があります。道ナカ、高速道路の途中にある複合商業施設という意味合いが強いPasarに対し、地域の特色を活かしたSA、PAをドラマチックエリアと呼んでいます。

「上州 こんにゃくの里」では煮込み料理も提供されている

 上里SAは上信越自動車道や北関東自動車道の分岐に近いエリアに位置していることから、群馬、長野、新潟、埼玉など沿線地域の豊富な食材、特産品を組み合わせた料理やお土産品を提供しています。『饂飩 蕎麦 彩の国』『らーめん 那の福』『ちゃんぽん 潮菜』のメニューで使われているうどん、ラーメン、ちゃんぽん麺は、施設内にある『麺工房』というコーナーで地元の小麦粉を使い製麺しています。『上州 こんにゃくの里』では群馬県に認定されたこんにゃく造りの達人のこんにゃくを販売していますし、ショッピングコーナーでは新潟銘菓「朱鷺の子」の上里SA限定品も購入することができます。単なる通過点としてのSA、PAではなく、地元のさまざまな魅力を楽しんでもらいたいですね」と店舗の魅力なども説明してくれた。

饂飩 蕎麦 彩の国
らーめん 那の福
ちゃんぽん 潮菜
3店舗で提供している麺類を実演で製麺している「麺工房」
「上州 こんにゃくの里」ではその場で煮込んだ玉こんにゃくや、こんにゃくを使った煮込みも味わえる
「越州 笹だんご家」では新潟名物の笹だんごを実演販売している
駐車場と店舗施設との間に段差はなく、車いすやベビーカーも移動しやすい

 店舗以外のリニューアルポイントについてもさらにうかがった。「バリアフリー化は社をあげての取り組みですが、この上里SAでもバリアフリー化を徹底しています。駐車場から施設内へは段差がなく車いすでスムーズに移動でき、高低差が大きいところにはスロープを設けています。施設の両端には多目的トイレも設けており、障がい者にも不自由なく利用していただけるよう配慮しています。ちなみに、女性トイレにパウダーコーナーを設けたこともポイントですね。

 真夏のSAというと、照りつける太陽の下、熱くなったアスファルトの上を施設まで歩くイメージがあるかもしれませんが、車道には「遮熱性舗装」、歩道には「保水性ブロック」を施して、暑さの低減にも取り組んでいます。今回リニューアルされた上里SAは「上り」側ということもあり、旅行で疲れた人に快適に利用してもらい、その旅をふりかえってもらうような場所にしたいですね」と語ってくれた。

各トイレではベビーシートやオストメイトなどに対応しており、さらに多機能トイレも備えられている。女性トイレにはパウダーコーナーも
段差が大きいところではスロープが設けられている
スターバックスコーヒーにもスロープあり
PCやスマートフォンの充電に便利な電源が、フードコートのイス席の一部に設けられている
フードコートにはいす席のほかにくつろげるソファー席もあった
これは2015年に導入済みの施設だが、電気自動車の充電ステーションも設けられている

(編集部:稲葉隆司)