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国交省、軽井沢スキーバス事故対策検討委員会の中間整理を公表。事故直前の速度は96km/h

2016年3月29日 発表

軽井沢スキーバス事故対策検討委員会 中間整理 工程表

 国土交通省は3月29日、「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」において検討を進めている再発防止策についてとりまとめ、事故直前の速度が96km/hであったことや、2016年内にドライブレコーダーの装着義務化に向け省令改正するなどの工程表を示した「中間整理」を発表した。

軽井沢スキーバス事故対策検討委員会 中間整理 工程表

 1月15日に発生した軽井沢スキーバス事故では、乗客13人、乗員2人が死亡した。同検討員会では、2012年4月に発生した関越自動車道でのバス事故後の対策を含めて、これまでの安全対策を再検証、貸切バスをめぐる構造問題を踏まえつつ、実効性のある再発防止策の方向性を「中間整理」としてとりまとめた。

 特に速やかに講ずべきとされた対策の例として、「新規雇入運転者等への実技訓練やドライブレコーダー装着の義務付け」「悪質事業者に対する厳格な処分」「利用者への貸切バス事業者名の提供、下限割れ運賃等の通報窓口の設置」などが盛り込まれ、実施可能なものから順次実行に移すことを工程表とともに示した。

 今後、同検討委員会は「総合的な対策」のとりまとめに向けて議論を継続する。

国土交通省が公開した「軽井沢スキーバス事故対策検討委員会」による「中間整理」

(編集部:椿山和雄)