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はとバスが導入するフリーWi-Fiサービスと訪日外国人向け8カ国語ガイドを体験
「'O Sola mio(オー・ソラ・ミオ)」運行ツアーで10月より導入
(2015/9/22 00:00)
- 2015年10月1日 導入
はとバスでは訪日する外国人旅行客の増加に伴い、8カ国語に対応した自動ガイドシステムと、Wi-Fiを経由して無料でインターネット接続できるフリーWi-Fiサービスを10月1日から開始。2階建てオープントップバス「'O Sola mio(オー・ソラ・ミオ)」で運行するツアーのうち「TOKYOパノラマドライブ」「ベストビュードライブ」「東京摩天楼」の3コースで導入する。
はとバスでは2012年7月より英語、中国語、韓国語、スペイン語の4カ国語に対応した自動ガイドシステム「TOMODACHI」(ともだち)を導入した。今回、近年訪日数が急増しているアジアの言語を中心に「TOMODACHI」システムの対応言語をさらに4カ国語追加。まずはタイ語・インドネシア語・フランス語を追加し、来春にベトナム語を導入することで合計8カ国語に対応する。
TOMODACHIシステムは、ツアー参加者に貸し出しする携帯電話サイズのワイヤレス受信機が、走行するバスのGPS位置情報を補足し、その地点の観光情報を8カ国語で自動配信する。GPSによりバスが走行している実際の位置に連動するため、渋滞などの道路状況の変化にも対応。渋滞時にはより詳しくガイドが流れる仕組みになっており、これまでの機械式の音声案内にはなかった精度の高さが特徴となっている。
同時に導入されるフリーWi-Fiは、車窓観光中にスマートフォンやタブレット端末などで情報を収集したり、SNSの利用を希望したりする外国人旅行客が多いことから、今回新たに導入される。
報道陣向けに実施されたデモツアーでは、東京駅の丸の内南口を出発し、日比谷公園、国会議事堂、東京タワーを巡るルートで、TOMODACHIシステムとフリーWi-Fiを記者が実際に体験した。
TOMODACHIシステムの受信機にはネックストラップと耳かけ式のイヤフォンが付いており、受信機を首からかけて使用する。操作スイッチは電源、チャンネル選択、ボリュームと非常にシンプルで、電源を入れて、それぞれの言語に対応するチャンネルを選択すると、バスの走行に合わせて自動的に観光案内が流れる。
車内に設置されたフリーWi-Fiは事前登録不要で、画面上に表示される利用規約に同意することですぐに利用できる。記者のスマートフォンで実際に使用してみたところ、設定をWi-Fiに切り替えて「Wi2_free」というアクセスポイントへ接続し、端末のブラウザを起動して利用規約に同意するのみで簡単に接続することができた。
乗り換え案内などの検索やSNSへの写真投稿なども通信が途切れることもなく、とても快適に接続することができた。
ガイドシステムとフリーWi-Fiの対象となるコースは以下の3コース。
「TOKYOパノラマドライブ」
料金:大人1600円、子供(4歳以上12歳未満)800円
設定日:毎日運行
出発時刻:9時、10時、12時、14時、16時、17時、19時
行程:東京駅丸の内南口~日比谷公園~霞ヶ関~国会議事堂~虎ノ門ヒルズ~東京タワー~レインボーブリッジ~お台場~築地~歌舞伎座~銀座~東京駅丸の内南口
「ベストビュードライブ 東京スカイツリー」
料金:大人1600円、子供(同)800円
設定日:毎日運行
出発時刻:11時、13時、15時
行程:東京駅丸の内南口~首都高(宝町~上野)~浅草・雷門~隅田川(言問橋)~東京スカイツリー~上野駅~東京駅丸の内南口