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訪日旅行者向けワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」グランドオープン発表会

東京の鉄道会社、航空会社、空港など21社局で開始

2016年4月13日 開催

「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」グランドオープン記者発表会。21社局の代表者が出席した

 訪日旅行者向けワンストップガイドサービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO」グランドオープン記者発表会が4月13日、都内ホテルで開催され、同日サービスインした。

 LIVE JAPAN PERFECT GUIDE TOKYO(以下、LIVE JAPAN)は、ぐるなび、東京急行電鉄、東京メトロ(東京地下鉄)が参画企業と共同構築を進めていた訪日旅行者向けのサービスで、Webプラットフォームを構築し、情報提供者がリアルタイムの情報を提供できるよう配慮されている。例えばグルメ情報サイト「ぐるなび」では、お店がメニューの更新をできるように、LIVE JAPANでは情報提供者がイベントやメニュー情報を更新し、同時に8カ国語に翻訳して提供する仕組みが用意されている。

 これにより訪日外国人旅行者は最新の情報を得ることができるほか、多数の企業が参加したことでさまざまなツールを使うことなく、観光に必要な情報を1つのアプリで得ることができる。

 参加企業・団体は、ぐるなび、東急、東京メトロのほか、NTTブロードバンドプラットフォーム、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道、西武鉄道、ANA(全日本空輸)、東京空港交通、TIAT(東京国際空港ターミナル)、東京都交通局、東武鉄道、NAA(成田国際空港)、JAL(日本航空)、バニラ・エア、JR東日本(東日本旅客鉄道)、ヤマト運輸、Peach Aviationの21社局。東京の鉄道、航空会社、空港に加え、Wi-Fiサービス会社、お土産発送などの運輸会社が加わり、訪日外国人旅行者向けのサービス情報を提供していく。

ぐるなび 代表取締役会長 創業者 滝久雄氏

 発表会に登壇した、ぐるなび 代表取締役会長 創業者 滝久雄氏は、「始まりは1年以上前にさかのぼり、2020年に向けアプリなどによる情報サービスを提供する構想があった」と、このサービスの着想について紹介。各社が独自に訪日外国人旅行者向けサービスを構築するよりも、各社の垣根を越え、利害を超えればきっとよいサービスを提供できるはずと、2015年の6月に東急、東京地下鉄と取り組みの発表を行なった。

 新鮮な情報を出していくためには鉄道会社との共同の取り組みが必要になるため、東京の全鉄道会社に協力を呼びかけ、航空も必要ということで航空会社、空港、リムジンバスにも協力を呼びかけた。

 このサービスへかける思いとして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックが今後の50年を決めるものというのがあり、訪日外国人旅行者にとって有益なサービスを提供することで、「互いの国の歴史的な成り立ちによって存在する、固有の文化を共有しあう社会」になっていくことを望んでいると語った。

 来賓代表として挨拶に立ったのは、観光庁長官 田村明比古氏。田村長官は訪日外国人旅行者は前年比43.7%増という好調を持続しているといい、政府が策定した新たなインバウンドの目標について紹介。「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」では、インバウンド目標値として、2020年に4000万人、8兆円消費を掲げているが、その中で「観光資源の魅力を極め、地方創生の礎に」「観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に」「すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に」という3つの視点を提示しているという。

 今回のLIVE JAPANのサービスは、「すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に」にあたるとし、外国人旅行者の目線に立ったコンテンツを提供してほしいとエールを贈った。

 また、このLIVE JAPANの情報提供の舞台となる東京都からは、東京都副知事 前田信弘氏が挨拶。東京都のWebサイトとも連携するとし、2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピックは、東京都をアピールする絶好の機会になると語った。

観光庁長官 田村明比古氏
東京都副知事 前田信弘氏
国土交通省 審議官 武藤浩氏

 このLIVE JAPANは、施設ガイド、便利機能、情報コンテンツの3つの大きな柱があり、基本的な情報は英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語、マレーシア語、日本語の8カ国語に対応。最大の特徴は、お店や施設が発信するLIVE情報を取得できることで、プラットフォーム型のサービスを活かし、お店や施設が今の情報を発信。それをぐるなびの多言語変換システムによって、英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語の4カ国語に即時に変換して掲載する。

LIVE JAPANの3つの機能
基本コンテンツは8カ国に対応
LIVE情報は即座に4カ国語に変換
参加する21社局

 今後、21社局はLIVE JAPANの認知度向上に向け協力し、訪日外国人観光客へ向けて利用を呼びかけていく。

(編集部:谷川 潔)