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AIR DO、2018年に就航20周年の節目を迎える2015~2018年度中期経営計画を発表

1年前倒しで戦略を策定

2016年3月3日 発表

 AIR DOは3月3日、2015~2018年度の中期経営戦略を発表した。同社は現在、2013年12月策定の2013~2016年度中期経営計画に基づいて事業を進めているが、“同社を取り巻く環境の変化”を理由として1年前倒しして中期経営計画を策定した。

 2015~2018年度中期経営戦略では、「私たち一人ひとりが、お客様にご安心・ご満足いただける空の旅を提供し、『北海道の翼』にふさわしい “オンリーワン”のエアラインを目指します」をビジョンに掲げる。これを支えるのが、「Reliable(信頼される)」「Reasonable(選ばれる)」「Regional(地域社会と共に発展する)」の3つの原点「3R」としている。

 安全の面では、守り(再発防止)から攻め(未然防止)の安全へと深化させ、社員一人ひとりの力を伸ばして安全最優先の組織作りを推し進める。

 路線便数計画は、需要に応じた最適な機材投入と既存路線便数の適正化、国際線チャーター運航の継続実施、新千歳空港の深夜早朝発着枠の活用を掲げる。

 機材は引き続き、中型機(ボーイング 767-300型機)と小型機(ボーイング 737-700型機)の2機種体制とするが、ボーイング 767-300型機については2020年以降の退役予定を前倒しして、2018年度に更新を行なう。その際にはAIR DOブランドの独自性強化につながる客室仕様を検討する。

 また、2018年は同社にとって就航20周年の節目の年にもなることから、ここに向けてハード、ソフト両面で新サービスの展開を図る。

 このほか、北海道に根ざす航空会社として地域社会への貢献を掲げるほか、「北海道の翼」の企業理念をロゴマークとセットで表記したり、「北海道」にこだわったサービスを展開したりすることで、ブランドの独自性を強固にすることを目指す。

 この中期経営戦略では、2018年度までに営業収入500億円、売上高営業利益率5%以上、当期純利益10億円台を目標にしている。

(編集部:多和田新也)