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道東道 浦幌IC~白糠ICが開通。道央道 千歳恵庭JCTまで直結

2015年度には阿寒ICまで開通予定、千歳、帯広、釧路がつながる

2015年3月29日15時30分 開通

道東自動車道の浦幌IC~白糠IC間が開通、千歳恵庭JCTから白糠ICまでが高速道路でつながった

 道東自動車道(北海道横断自動車道)の浦幌IC(インターチェンジ)~白糠IC間が、3月29日15時30分開通した。今回の開通により、道東道は道央自動車道 千歳恵庭JCT(ジャンクション)から白糠ICまでが一本の道でつながった。

 開通時刻に先立って開催された開通式に合わせ、地元の白糠町では開通前の道路走るマラソン大会を開催。多くのランナー達が集まり今回の開通を祝った。

 今回、千歳恵庭JCTから白糠ICまでが繋がることで、札幌市~釧路市間の所要時間は、夏季で5時間6分だったところ4時間43分(23分短縮)に、冬季では6時間10分だったところ5時間38分(32分短縮)になると試算されている。

 今後、白糠ICの先、阿寒ICまでの区間が2015年度開通予定となっており、千歳、帯広、釧路と空港が位置する都市をつなぐ、高速道路が完成することになる。

 開通を前にした記念式には、北海道知事 高橋はるみ氏が出席し「待ちに待ったオープン、本当に嬉しく考え深い」と感想を話し「釧路管内で初となる高規格幹線道路の開通で、釧路管内と十勝管内で人の交流や流通の効率化が図られ、道央圏にもつながることで観光客の増加なども期待できる」と話した。

 また、衆議院議員の伊東良孝議員は「トンネルと橋梁の難所ばかりで工事関係者に感謝を申し上げたい。国の新直轄での整備ということで有料高速ではなく無料の高速となり釧路地方にはありがたいこと」と挨拶。

 加えて「札幌、旭川、室蘭、函館方面から、釧路、根室に入りやすくなるということで、新たな観光戦略、物流戦略を立てて、しっかり地域活性化に役立て行かなければならない」と話し、「今後1年後には阿寒ICまでが開通するが、その後の釧路IC、将来の北方領土返還を見据えた根室までの高速道路の建設を頭に描いていきたい」と、将来の構想を話した。

開通式の様子
トンネルからやってきたゆるキャラ、左からメイカちゃんとコイタくん
開通式には北海道知事の高橋はるみ氏らが出席
開通記念式では工事の概要と開通効果が示された
浦幌IC
白糠ICから浦幌IC方面へ続くトンネル
2015年度には白糠ICから阿寒ICまで開通予定

編集部:椿山和雄