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ホンダ、航空エンジン事業子会社の米国工場がHondaJet用ジェットエンジンの製造認定を取得

2015年3月18日 発表

「HF120」

 本田技研工業は3月18日、航空エンジン事業子会社であるHonda Aero, Inc.(HAI)の米国ノースカロライナ州バーリントンの工場が、米国連邦航空局(FAA)による製造認定を取得したことを発表した。

 同工場は本田技研工業とGeneral Electric(GE)が共同開発したターボファンエンジン「HF120」の生産を担当する。HF120は、両社の合弁会社であるGE Honda Aero Enginesにより2013年12月にFAAの型式認定を取得。GEのマサチューセッツ州リンの工場で初期の生産を行ない、2014年11月からはFAAの監督の下、同工場で行なってきた。そして今回、FAAによる製造認定を取得し、ジェットエンジンを継続的に製造する能力を持つことが認められた。FAAがジェットエンジン用に製造認定を授与するのは23年ぶりのことだという。

 HF120は、同社の小型航空機「HondaJet」に採用されるエンジン。定格推力2095ポンドのターボファンエンジンで、最先端の耐熱材料を用いた高圧/低圧タービンや空力性能を向上させるカウンターローテティング2軸ファンなどの特徴を持つ。

 HAIの泉 征彦社長はニュースリリースの中で、「今回のFAA製造認定取得は、HF120におけるお客様のニーズにお応えするために、我々が取り組んできたことの大きな成果です。我々はこれからもGE Hondaをサポートし続け、お客様の満足を高めるために努力していきます」とコメントしている。

編集部:多和田新也