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どの位置もずぶ濡れ覚悟の東京ディズニーシー「パイレーツ・サマーバトル“ゲットウェット”」
ジャック・スパロウが伝説の船を奪い合うプログラム
2017年7月18日 14:33
- 2017年7月11日~8月31日 開催
東京ディズニーリゾートは、東京ディズニーシーで夏のプログラム「ディズニー・パイレーツ・サマー」を開始。ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズをテーマに一新したプログラムがパーク内のあちこちで実施されている。
そのなかでも、スペシャルイベントとなるのがメディテレーニアンハーバーでの「パイレーツ・サマーバトル“ゲットウェット”」だ。キャプテン・ジャック・スパロウやキャプテン・バルボッサが登場する今年の夏、必見の“水濡れ”イベントをレポートしたい。
「パイレーツ・サマーバトル“ゲットウェット”」は、ピアッツァ・トポリーノをメインステージに、カフェ・ポルトフィーノ前やザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ前の海沿い、リド・アイルに海賊団のメンバーが登場するが、この3カ所は1回目は先着、2~3回目は抽選エリアとなり、スマートフォンで「ショー抽選」アプリか、ビリエッテリーアでの抽選となる。この抽選エリアはどの場所も間違いなく服が絞れるほどびしょ濡れになるエリアなので、着替えの用意や荷物の防水を万全にして挑もう。
プログラムが始まると、メディテレーニアンハーバーにパイレーツ・オブ・カリビアンの曲が流れはじめ、各エリアに海賊団のメンバーが登場。海賊になりたい乗組員を探して声をかけてまわる。
するとメディテレーニアンハーバーに伝説の船に乗ったバルボッサが登場。「俺の船に乗りたいやつはいるか! 根性のあるやつがいれば、この船に迎えてやろうじゃないか!」と宣言。「この修行に耐えてもらおうか」「海賊たるもの水を恐れてはならない!」と、ゲストとともに「ヨーホー!」のかけ声とともに大量に放水。
「大波が来たぞ!」「面かじ一杯!」と筋力、判断力、団結力を鍛える修行を、メディテレーニアンハーバー全体を巻き込んでびしょ濡れになりながら行ない、「この船の船長は誰だ!?」のかけ声に「キャプテン・バルボッサ!」とコールしてバルボッサ団とゲストたちが一致団結。
そこに「船が来たぞー!」という声がしてメディテレーニアンハーバーを見ると、伝説の船よりもかなり小さなぼろ船に乗ったジャック・スパロウが登場。「俺の船の乗り心地はどうだ?」とバルボッサに聞き、「俺のだ」「いや、俺のだ」と船を取り合う。「あの火山でも爆発させとけばよかったな」とプロメテウス火山を引き合いに出したジャック・スパロウに対して、「修行の成果を見せてやるんだ!」とバルボッサがゲストたちにコールして「ヨーホー!」とかけ声。
その迫力に押されたジャック・スパロウが、「そんなに仲間が欲しいなら、最初に船に乗せるのは俺だろう」とバルボッサに言うと「さてはこの宝の地図が目的か?」と返し、「俺のコンパス、覚えているだろう? 俺が望むものがある方向を示すこのコンパスが、なぜかおまえの方を向いている」「これまでのことは水に流そうじゃないか!」と和解を申し入れる。
バルボッサが「よし、船をつけろ!」と受け入れ、「諸君、宴会だ!」とコールして陽気な音楽とともに「ヨーホー!」と歌いながら、水をかける大宴会がスタート。海賊団たちはステージ周辺に用意された巨大な樽から、大きなビアマグやおけでゲストたちにひたすら水をかけまくる。ステージ近くにいる人たちはもうプールに入ったようにずぶ濡れだ。
大宴会中、バルボッサはザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ前に、ジャック・スパロウはリドアイルに下船し、宴会を盛り上げながらピアッツァ・トポリーノ方面に向かう。ピアッツァ・トポリーノ前で合流した2人はお互いに水をかけあい、宴会は最高潮に。ステージは激しいダンスが続き、陸では消防士かのような強力なホースでも散水が始まり、「ヨーホー!」のかけ声に反応しながらも会場は阿鼻叫喚だ。水はステージ周辺だけでなくかなり遠くまで、さまざまな角度に飛んでくるので、覚悟して観賞する必要がある。電子機器やカバンの防水は特に注意しよう。
しかしこの盛り上がりに乗じてジャック・スパロウがザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ前に停泊していた伝説の船を乗っ取ってしまう。「コンパスがおまえの方に向いていたのは、この船を指していたから。お分かり?」とジャック・スパロウが言うと、だまされて怒るバルボッサは「伝説の船を取り戻せ!」とリドアイルからジャックが乗ってきたぼろ船に乗り、水や火の出る大砲を使って海上でバトル。
「いまこの船を手に入れたのは誰だ?」「この船の船長にふさわしいのは誰だ!」「おまえらは誰の船に乗りたいんだ?」と海賊団やゲストに聞くと、みんなで「ジャーック!」とコール。一気にジャック・スパロウ側についた海賊団やゲストたちは「ヨーホー!」とかけ声をかけて加勢。2隻の船の戦いに巻き込まれ、海上にある灯台が爆発、最後にプロメテウス火山も大爆発する。
バルボッサは「まさか本当に火山まで爆発するとはな」と落ち着いて語り、「その船はくれてやろう」と意外にもあっさり引き下がり、「ポルト・パラディーゾとはおさらばだ! 宝のありかに進路を取れ!」と一足先に出航。
その様子に違和感を持ったジャック・スパロウがあわてて宝の地図を確認すると、地図の中央に大きな穴が。「よーし全員、船出を祝して宴だ!」とジャック・スパロウがコールし、ステージではダンス、再び放水や水かけが行なわれて最後の盛り上がりを見せる。ジャック・スパロウは「本物の海賊になりたかったら、もっと修行しろよ!」と言い残して出航。伝説の船や海賊たちはそれぞれ大海原へ旅立ち、再びプロメテウス火山が大爆発してショーは終了した。
ショーに登場するのはバルボッサとジャック・スパロウ、そして海賊団。ミッキーマウスやミニーマウスたちは登場せず、これまで続いてきた果物をテーマにしたトロピカルなプログラムから内容も一新している。だが、海賊団たちの存在感が抜群で、どの角度で見ても楽しめる。見ていてとても新鮮で「ヨーホー!」のかけ声による一体感もすばらしい。ずぶ濡れ具合は、幼児には厳しいぐらいの過去最高で、抽選エリアに当選したら、着替えの用意や電子機器と荷物の防水は必須。ポンチョなどを着る場合も、足元はぐっしょり濡れるので、裸足にビーチサンダルをお勧めする。暑い夏には最高の水濡れイベントを準備万全で思い切り楽しもう。1日3回公演で、出演者数は約80人、公演時間は約20分。
15周年を終え、東京ディズニーシーの新しいチャレンジを感じる夏のスペシャルプログラム。準備を万全にして、夏ならではの水濡れイベントを思い切り楽しもう。
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