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首都高、3月18日開通の横浜北線でトンネル内火災事故を想定した防災訓練実施
避難用の道路下空間を公開。首都高初導入の「すべり台式」非常口を動画で
2017年3月9日 06:45
- 2017年3月8日 公開
首都高速道路は8日、開通を18日に控えた横浜北線(旧横浜環状北線)の横浜北トンネル内で、火災をともなう車両事故の発生を想定した防災訓練を実施した。神奈川県警察、横浜市消防局、首都高速道路などが合同で行なったもので、防災設備が正しく稼働することと、事故発生時に協調する関係機関との連携について確認した。
横浜北線は3月18日16時に、横羽線 生麦JCT(ジャンクション)~第三京浜道路 港北JCT間を結ぶ延長約8.2kmの自動車専用道路として開通する。うち約5.9kmがトンネルとなっており、万一の事故発生に備え、その長いトンネル区間には首都高速道路が導入するものとしては最新の防災設備が投入されたという。
ここでは、8日に行なわれた防災訓練の様子と、防災設備、道路下避難経路などを写真とともに紹介する。なお、港北JCTから先、東名高速道路 横浜青葉までの区間には、今回の横浜北線に接続する形で横浜北西線が2020年頃までに完成する予定。ここにも、横浜北線に準じた防災設備を採用する計画としている。
多様な消火設備をフル活用。迅速な救助、撤去作業を実演した防災訓練
防災訓練では、横浜北線横浜北トンネル、横浜港北JCT方面の下り線で、計7台の乗用車、貨物トラック、バスが絡む多重衝突事故が発生したと仮定。うち乗用車1台から出火し、貨物トラック1台は横転しているという状況を再現した。非常電話、各種消火設備、非常用避難経路といった防災設備を用い、消防・救助部隊、警察、首都高レッカー隊などとの迅速・緊密な連携をこなした。