ニュース

JR北海道の台風被害復旧を国が支援。2016年8月~9月における大規模被害

2016年11月25日 発表

 国土交通省は11月25日、2016年8月から9月にかけて台風等で被害を受けたJR北海道(北海道旅客鉄道)の災害復旧に対し、支援を行なうと発表した。鉄道軌道整備法に基づく鉄道施設災害復旧事業費補助で8億6300万円、加えて安全投資と修繕に対する追加支援の対象を拡充する。

 鉄道軌道整備法に基づく支援は、国が4分の1、地方自治体が4分の1となり、その結果、JR北海道の負担は残り2分の1となる。また、2016年度から2018年度にかけて実施する、JR北海道に対する総額1200億円におよぶ安全投資と修繕に対する追加支援の対象を、今回の復旧にも拡充する。

 なお、この台風被害は複数の路線に渡っているが、複数の橋梁流出があった根室線の被害が特に激しく、冬であることもあって一部区間の工事着手が「少なくとも来春」とされている。この台風による現在の不通区間は根室線の東鹿越駅~新得駅、石勝線のトマム駅~新得駅で、札幌駅と帯広駅、釧路駅を結ぶ特急「スーパーとかち」「スーパーおおぞら」も長期運休中となっている。