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ニュージーランド航空、東京・二子玉川で増便記念イベントを開催。リーチ・マイケル氏も登場
増便と季節便で週13便運航へ。3席をフラットにして使う「スカイカウチ」などのシート体験も
2016年11月17日 00:00
- 2016年11月11日~12日 実施
ニュージーランド航空は11月11日~12日、東京・二子玉川駅近くにある二子玉川ライズ 中央広場において「B787-9 ドリームライナー・ツアー in 東京」を開催。また、11日の夜には報道関係者や旅行業者に向けた同社の紹介、ニュージーランド産ワインのレセプションが行なわれた。
「B787-9 ドリームライナー・ツアー in 東京」は、関西国際空港のオークランド直行便就航(11月4日)を記念して10月14日、15日に大阪で行なわれたイベントの東京版だ。
イベント会場には同社が運航するボーイング 787-9型機に設置されているプレミアム・エコノミーと、エコノミー「スカイカウチ」のシートを搭載した特製トラックが展示され、誰でも自由に座席の座り心地を体験できる。
プレミアム・エコノミーは、レッグレスト、フットサポートも付いた革張りの特製シート。座席間隔は約104cm(41インチ)、リクライニングは約22cm(9度)倒すことができ、長時間のフライトを快適に過ごせるようになっている。
エコノミー「スカイカウチ」は同社ならではのユニークな仕組みで、エコノミーの座席横1列、3席を使ったシート。具体的には、レッグレストを起こすことでフットスペースが座面とフラットになり、簡易ベッドのようになる。足を伸ばしたり、寝転がったりと使い方は自由。家族やカップル、ゆったりと使いたい人向けとなっている。
3席1組で販売されるので、エコノミー運賃に加え、スカイカウチ料金がかかる。大人1名で使う場合は片道で8万円、2名で使う場合は片道で4万円がプラスされる。こちらのシートは787-9型機に14席用意されている。
これらのシートが体験できるほか、飛行機のシートで撮影した写真をSNSに投稿するとオリジナルカードとしてプリントしてくれるほか、オリジナルグッズももらえ、さらに抽選でニュージーランド往復航空券のプレゼントも用意されていた。
夜に行なわれたレセプションでは、ニュージーランド航空のアカウントマネージャーである江本淳氏が、これから南半球が夏のハイシーズンを迎えるにあたり、日本~ニュージーランドの増便を行なうことについて説明した。
通常は日本から週7便だったものを、関西国際空港発のフライトを3年振りに復活させて11月4日から週10便に増便。12月1日~2017年3月25日まで運航する、成田空港発の季節便も週3便予定されているので、合計で週13便を予定しているとのことだ。
機材については、「渡航者が増えるにあたり、成田線においては上級クラスのニーズが高まっている」とし、季節便は787-9型機よりも大型の777-200ER型機を改修、ビジネス・プレミアを18から21席に、プレミアム・エコノミーを26から40席に増やすことで対応。こちらの機材にもスカイカウチは18席用意されているとのことだ。
12月1日~2017年3月25日の期間増便されるニュージーランド航空の成田~オークランド便
NZ90便:成田(18時30分)発~オークランド(翌日09時00分)着 ※毎日運航
NZ94便:成田(14時40分)発~オークランド(翌日05時10分)着 ※月・木・土曜運航
NZ99便:オークランド(09時55分)発~成田(16時45分)着 ※毎日運航
NZ95便:オークランド(01時15分)発~成田(08時05分)着 ※月・木・土曜運航
11月4日~2017年3月26日の期間季節運航されるニュージーランド航空の関空~オークランド便
NZ98便:関空(21時00分)発~オークランド(翌日11時35分)着 ※水・金・日曜運航
NZ97便:オークランド(10時30分)発~オ関空(17時25分)着 ※水・金・日曜運航
同社の増便についての説明が終わったあと、乾杯の音頭を取るために登場したのは、ラグビー日本代表も務め、リーチ・マイケル氏。ニュージーランド生まれだが、奥さんは日本人で、日本に帰化しているため日本国籍も持つ。東京・府中でカフェ「Cafe+64」も経営しているそうだ。
レセプションの最後に登場したのは、ニュージーランドワイングローワーズの齋藤愼氏。ニュージーランドワイングローワーズは、ニュージーランド産ワインを広く国内外に広めるためのマーケティングや、プロモーション活動を行なう生産者団体で、 業界内統計やブドウの栽培、ワイン醸造の研究を国内の各機関と提携して行なっており、94%の生産者が参加しているそうだ。
ニュージーランドには「一日に四季がある」と言われており、1日の気温差が20℃以上ある日が多く、個性のあるワインを生産するにはうってつけの場所だそうだ。ワイン作りの歴史はそれほど長くなく、ビジネスとして成り立ってからは25年しか経っていないとのこと。
現在では、ワールドワイドで品質が認められているニュージーランド産ワインだが、ここまで短期間で成長できたのは作り手が自由な発想のもと、さまざまなアイデアを実現させてきたこと、次世代につなぐサスティナビリティを大切にしてきたことだと語った。そうした努力もあり、現在では国内に675のワイナリーが存在するそうだ。
ニュージーランド航空とワインはとくに重要な関係があり、「ニュージーランド航空ワイン・アワード」は国内でもっとも権威があるとのことで、2016年は1500種類がエントリーし、11月12日の晩餐会で最優秀ワインが発表されるとのことだ。ニュージーランド国民もこの評価を参考に買いに走るそう。今回のレセプションでは、同氏がセレクトしたニュージーランド産ワインが8本紹介された。
アランスコット セシリア メトード・トラディショネル 2011(産地:マールボロ)
100%シャルドネで作られたスパークリングワイン。シャンパンと同じ製法で作られており、軽くて飲みやすい。乾杯に向くワイン。
バビッチ ファミリー・リザーヴ シャルドネ 2015(産地:ホークス・ベイ)
100周年を迎える、国内でもパイオニア的存在であるワイナリーの白ワイン。産地のシャルドネのなかでナンバーワンの評価を得ている。
テ・ファレ・ラ トール SV5182 2014(産地:マールボロ)
ニュージーランドならではの変わった白ワイン。ゲヴェルツトラミネール、リースリング、ピノ・グリをブレンド。「トール」はマオリ語で「3」を意味し、ニュージーランド航空のビジネス・プレミアクラスで採用されている「Fine wines of New Zealand」セレクションのなかの1本。
バーン・コテージ・ヴィンヤード ピノ・ノワール 2014(産地:セントラル・オタゴ)
オーガニック農法で作られた赤ワインだが、バイオダイナミック農法という月の引力も考慮されて作られた、非常にデリケートな1本。ニュージーランド国内でも出回る数は少なく、非常にレアなワイン。ニュージーランド航空では機内で提供している。
テ・マタ・エステート ブルノーズ シラー 2014(産地:ホークス・ベイ)
フランス由来のシラーという品種を使っており、多少ウェイトはあるが、エレガントな赤ワイン。10年、20年といった長期熟成に向く。