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鳥取旅行でカニがもらえる!? 「蟹取県ウェルカニキャンペーン」9月1日から実施
PRイベントには山口もえさんや平井伸治県知事も登場
2016年9月1日 14:21
- 2016年9月1日 キャンペーン開始
鳥取県がベニズワイガニ漁解禁に合わせて9月1日より「蟹取県ウェルカニキャンペーン」をスタートさせる。同キャンペーンに合わせて8月31日に東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」にてPRイベントを開催した。タレントの山口もえさんや、鳥取県知事の平井伸治氏、そして新キャラクター「カニダー」と「カニ取団」らが駆けつけ、カニの美味しさと同県の魅力をアピールした。
鳥取県は2016年9月1日のベニズワイガニ漁解禁に合わせ2017年2月28日までの期間、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を開催する。「カニの水揚げ日本一」の同県に宿泊した旅行者のなかから抽選で毎月100名、合計600名に旬の「松葉がに」や「ベニズワイガニ」など、「鳥取のカニ」をプレゼントする。3回目となる今回は、スタンプラリーやフォトコンテストなども実施。名所や特産品と合わせてアピールしていく。キャンペーン開始前の8月31日に、東京・新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で、PRイベントが開催された。
会場の「とっとり・おかやま新橋館」は、日本のフルーツを特産品とする鳥取県と岡山県が共同で運営するアンテナショップ。鳥取県は「なし」、岡山県は「もも」、それぞれのフルーツにかけて「おもてなし=ももてなし」をコンセプトに、ふるさとの味から民芸品、地酒まで幅広く販売。そして旬の食材を使ったスイーツや食事が楽しめるレストラン「ビストロカフェももてなし家」も併設している。取材時には、旬の「梨」を大々的に展開していた。お勧めは県内でのみ栽培されている「新甘泉(しんかんせん)」。流通量は「二十世紀梨」の1%ほどで、ジュワっと果汁があふれるみずみずしさとシャリっとした食感、そして濃い甘みが特徴。店頭に出るとすぐに売り切れてしまうほどの人気だ。
とっとり・おかやま新橋館
営業時間:1階の「アンテナショップ」は10時~21時、2階の
「ビストロカフェ ももてなし家」は11時~22時(ラストオーダー21時)
所在地:東京都港区新橋1-11-7 新橋センタープレイス
TEL:03-6280-6474(アンテナショップ)、03-6280-6475(ビストロカフェ ももてなし家)
Webサイト:とっとり・おかやま新橋館
9月1日からは蟹取県に改名、旬の美味しさを知事がアピール
PRイベントでは冒頭で鳥取県知事の平井伸治氏が、カニをイメージした紅白のスーツに身を包み登場。鳥取県の魅力を知ってもらおうとカニをキーワードにして取り組みを行なっているが、その一環として「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を実施することを説明。「9月1日からベニズワイガニ漁が解禁となり、いよいよ山陰・鳥取のカニの季節が到来します。ぜひ鳥取県へウェルカニ(ウェルカム)! 今年も昨年に引き続き蟹取県に改名します」と蟹取県化を告知。
続けて「ベニズワイガニは、500~2000mの深さの場所でとれ、甘みがありしっかりとしたカニ味噌が魅力。東京でも日本橋や神楽坂をはじめとする多数のレストランで使われ、提供されます。また、11月6日にはズワイガニ漁が解禁に。100~250mの浅場でとれる冬の味覚の王様です。ぜひ皆さんでカニの季節に蟹取県を訪れてください」とアピールした。
そしてキャンペーンの詳細についても紹介。宿泊施設で専用はがきにスタンプを押してもらい、応募すると抽選でカニがプレゼントされることや、名所10カ所を巡るスタンプラリーに参加し、7個集めると「蟹取県特製銀のカニフォーク」、10個で「蟹取県特製金のカニフォーク」が全員にプレゼントされること、そして1個の場合は応募抽選となることも説明した。また、家族連れには子供向けにスペシャルな「ぬりえ」を用意していることも。この「ぬりえ」は、メロン王子(プリンスメロン)やシロネギッシュ(白ネギ)など、蟹取県の特産品をイメージした怪人・怪獣たちが大集合しており、その造型は大人も夢中になれほどの魅力がある1冊だ。
そして、今話題の「ポケモンGO」が安全に楽しめる「鳥取砂丘スナホ・ゲーム解放区宣言」についても言及。「多くのポケモンたちが暮らす砂丘ですが、カイリューやオムナイト、そしてもちろん砂場なのでサンドもたくさん現れます。プレイするときは水分補給や周りに気をつけつつ、カワラハンミョウなど砂丘に住む貴重な生き物たちにも注目してほしい」と話した。また10カ所の温泉や、地元の人々が昔から共に生きるリアル妖怪に、「水木しげるロード」など県の見どころもたっぷり紹介した。
梨に野菜、そしてカニ、鳥取食材の美味しい食べ方を伝授
続いて、スペシャルゲストを招いてのトークイベントに。鳥取は「おっとりジェンヌ」の故郷と言われており、日本で一番ストレスの少ない女性にぴったりな県。そのため、おっとりとしたタレントということで山口もえさんが登場。海に住む貝殻をイメージしたというピンクのワンピース姿の山口さんは「こう見えて、東京生まれで浅草育ちで、ちゃきちゃきの江戸っ子。“てやんでぇ、バーロー、ちきしょう”が得意なんです」と自己紹介。実は平井氏も東京の神田出身で地元トークに。そんななか「東京アピールよりも鳥取のアピールをしなきゃダメでしょ」と山口さんの助言でほんわかムードに会場が包まれた。
トークでは山口さんが鳥取県を訪れた際に砂ではなく、一面の畑が広がっていたことに驚いたエピソードを披露。平井氏は、今の時期だと梨畑。二十世紀梨が今年は出来がいいこと、そして糖度が14度の「新甘泉」を紹介。野菜ソムリエの中級資格を持つ山口さんと鳥取県の野菜の美味しさについても話に花を咲かせた。
「らっきょうは酢漬けで食べることが多いと思いますが、熱を加えるととっても美味しくなるんです。メロンよりも甘くなるんですよ。家ではらっきょうの天ぷらをよく食べるんです」と調理方法も伝授。さらにホリスティックビューティーアドバイザーとして「鳥取県の美味しい食材は体によく、砂丘などの美しい景色も心によいですね! 心も体も美しくなろうと思ったときにぴったりな場所だと思います」とアドバイス。平井氏も「天然温泉のミストがしっとり肌になれると大人気なんです。また、カニ殻のグルコサミン成分も美容にいい」と女性の美しさにも鳥取が一役買うこともプラスした。
さらに、カニ料理を堪能するための主な調理方法も紹介。「鳥取のカニは船の上の生け簀でそのまま揚げるので、新鮮度がピカイチ。“カニ刺し”はもちろん、お出汁で白菜も美味しくなる“カニすき”や香ばしさがたまらない“やきガニ”もお勧め。そして地元では雌のカニを割りみそ汁に大根と一緒に入れて素材の美味しさを堪能するほか、さまざまな料理が楽しめるのは鳥取だけ!」と盛り上がった。そんななか……「ちょっと待て~!!」と会場の奥から大声が響き渡り……。
カニの化身が降臨、最高級松葉がに「五輝星」とは?!
「カニのことなら明らカニ俺たちのほうが知っているぞ!」と突然の来訪者が! そのまま新キャラクター「カニダー」(鳥取県倉吉市出身の俳優、宇仁菅真さん)と「カニ取団 五輝星(いっきぼし)」がステージに乱入し、「俺たちは、日本海で水揚げされたカニの化身。カニの魅力を伝えるために押し掛けてきたぞ!」と自己紹介。バックルに「五輝星」の文字を輝かせながら蟹取県ではズワイガニのうち成長した雄を「松葉がに」と呼び、そのなかでも最上級のブランドガニを「五輝星」と呼ぶことをしっかり説明した。
続いて、「五輝星」の厳しい基準についても、寡黙な「カニ取団」たちがレクチャー。その基準とは、甲羅幅13.5cm以上、重さが1.2kg以上、形状は足がすべて揃っていること、色合いが鮮やかなこと、そして身が詰まっていること、これらを満たすことで「五輝星」と初めて認められる。なお、全水揚げの0.05%でレアな存在であるゆえ、2015年一杯70万円で取引された「五輝星」は、県に寄付され剥製化、11月に公開されることが決定している。
そしておもむろに「例のものを用意しろ!」とカニダーが叫ぶと、突然こたつセットと「カニすき」用の鍋が登場。「実は我々、カニの化身だが自分たちもカニ鍋が好きなのだ。今日は皆さんに振る舞おうと用意したのだが、漁解禁前のため中身は我々の身が少しずつ入っている」と衝撃の告白で会場がざわつく一場面も。「オープン!」の合図でぐつぐつ煮える音とともに大きなカニバサミのバルーンが。そしてカニバサミをイメージしたカニピースで「蟹取県も、え~で!」のフレーズを全員で叫び「蟹取県宣言」となった。
宣言のあとには平井氏、山口さん、カニダーがそれぞれコメント。平井氏は「蟹取県が始まります! まずはカニを楽しみ、ポケモンに温泉、美容やスポーツなどで素敵な思い出を作りに訪れていただききたいです。蟹取県の県民をあげて皆さまを歓迎いたします。ウェルカニ!」とアピール。山口さんは「美味しい五輝星を食べてみたいとも思いました。もちろん私も家族で行きたいです! そして剥製も気になります」と話した。
カニダーも「鳥取に集まっている人達にカニの魅力を知らせるために上陸したが、グルメや温泉、おもてなしに身も心もほぐされて、甲殻類なので骨はないけれど、骨抜きにされてしまった……。ぜひ応援隊長としてと採用してほしい」と平井氏に直談判。晴れて思いを認められ全国へPRへ行くこととなり、最後にカニダーの音頭で全員が「蟹取県にウェルカニ!」と締めた。
これからの季節が旬のベニズワイガニからフルーツに地元の野菜。そしてスナホ・ゲーム解放区に10の温泉と蟹取軍団を骨抜きにするほどの魅力溢れる蟹取県(鳥取県)。身も心もほっこりリラックスするためにも、秋の旅行先の候補に入れてみてはいかがだろうか。