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ジャルパック、2016年下期旅行商品発表、ハワイ・欧州・アジアに注力

国内ではエースJTBとの共同企画「JJ九州周遊バス」も登場

2016年7月26日 実施

2016年度下期 ジャルパック商品を発表する株式会社ジャルパック 代表取締役社長 藤田克己氏

 ジャルパックは7月26日、2016年度下期(2016年10月~2017年3月)の国内および海外商品の販売を開始したことに合わせ、発表会見を実施した。

 会見にはジャルパック 代表取締役社長 藤田克己氏、同 海外業務部 海外業務グループ長 中井策太郎氏、同 国内業務部 国内業務グループ長 安達健太郎氏が出席した。

2016下期のパンフレット

 会見では、まず藤田氏が上期の概況や下期についてコメント。2016年度の上期については「早期発売、設定期間の延長、早決め割引の強化」「海外は“ジャルパックボリューム”を上手く活用して企画をしていく」「ビジネス、プレミアムエコノミークラスの座席供給が増えているのでそこに対応した商品展開」「国内は東京ディズニーシー、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)の15周年に合せた商品展開」を念頭においてスタートしたと説明。

 その結果、海外はアメリカ、オーストラリア、アジアが好調に推移している一方で、「ヨーロッパは情勢不安もあって苦戦、回復途上」「ハワイはJAL新仕様機でエコノミークラスの座席が減っているため数字が伸びていない」と、現時点では苦戦傾向であるとした。

株式会社ジャルパック 代表取締役社長 藤田克己氏

 下期については「円高傾向」「インバウンドの落ち着きにより座席が取りやすくなってきた」「燃油サーチャージが0になっている」と、環境的には2015年よりよくなっているとしつつも、「ヨーロッパの世情不安」「航空総座席が減少気味」といったマイナス要因も挙げた。

 こうした点を踏まえて下期の商品展開は「ハワイをしっかりやる」「ヨーロッパの復活を目指す」「アジアに全体の牽引役に」と、この3方面を重点方面として「さまざまな商品戦略を図っていきたい」「下期は前年比で102%を目指す」とした。

海外上期見込みと下期計画人数(ダイナミックパッケージ含む)

 国内については「熊本地震の影響が色濃く出ており不振を極めている」と現況を報告。そのほかにも「ゴールデンウィークや海の日といった大型連休がカレンダーの関係で伸びなかった」「都知事選、参院選による出控え」などがあり、全体的には「あまりよい状況ではない」とした。ただ、仕入れ面では2015年の爆発的な高騰から少し落ち着く傾向にあるなどプラス要因もあり、「国内上期は前年比99%で推移するとみている」と説明した。

 こうしたことから下期については「九州復興が最大の課題」としつつ、商品面では「九州復興支援をしっかりやる」「東京ディズニーシー、USJの15周年訴求」「北海道、沖縄の送客を図る」ことで、「前年比で106%が目標」であるとした。

国内上期見込みと下期計画人数

 最後に「下期は国内においては九州復興からどう立ち直るか、海外においては海外旅行復活の確立をしっかりやることがテーマ」とし、「ジャルパックならではの“いい旅、あたらしい旅”をしっかり提供させていただきお客さまの期待に応えて参りたい」と締めくくった。

海外商品

 海外商品についてはジャルパック 海外業務部 海外業務グループ長 中井策太郎氏が説明。「JALブランドの強みを活かした“いい旅、あたらしい旅”を多数ご用意いたしまして、前年下期実績を上まわる取り扱いを目指したいと考えている」と前置き。下期の商品としては大きすぎず小さすぎない「“ジャルパックボリューム”を意識したサービスの提供」「付加価値の磨き上げ、“あったらいいな”の実現」「ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスがオススメ」という3つのポイントから商品に取り組んだと説明した。

株式会社ジャルパック 海外業務部 海外業務グループ長 中井策太郎氏

海外商品トピックス

ジャルパックならではの新サービスを開始

・シェラトン・ワイキキ内のアロハラウンジをリニューアルオープン(2017年1月)
・アメリカやグアムでもWi-Fiサービスが拡大
・「シドニー夜景シャトルバス」が新登場

ジャルパックならではの感動体験をお届け

・「火の女神」が宿る島、ハワイ島のボルケーノ鑑賞ディナーへご案内
・「ウユニ塩湖」で奇跡の絶景を! 安心のWアタック鑑賞をご用意
・ホテルニッコーグアム、デュシタニ・グアム・リゾートの数少ない貴重なお部屋をご用意

ジャルパックならではのツアーコンダクター(添乗員)同行コースをご用意

・ヨーロッパ「ゆったり周遊」「ゆったり連泊コース」に65歳以上限定の出発日をご用意
・インド周遊コースにお一人様男性限定の出発日を設定
・シンガポール、香港、バンコクのアジア3カ国周遊コースを設定

国内商品

 国内商品についてはジャルパック 国内業務部 国内業務グループ長 安達健太郎氏が説明した。下期のトピックスは「九州方面の新しい取り組み“JJ九州周遊バス”」「開園15周年を迎えた東京ディズニーシーをフィーチャーした商品展開」「沖縄、北海道での季節の魅力をお届けするような新規コース」の3点。

株式会社ジャルパック 国内業務部 国内業務グループ長 安達健太郎氏

国内商品トピックス

ジャルパックならではの新サービスを開始

・ジャルパック×エースJTB共同企画「JJ九州周遊バス」が新登場
・動画を通じてジャルパック品質を体感。沖縄ではホテルをご紹介。北海道では冬のイベント動画をお届け

ジャルパックならではの旬な観光をご用意

・開園15周年を迎えた東京ディズニーシーをじっくり楽しむ「東京ディズニーシー・ホテル・ミラコスタ(ポルト・パラディーゾ・サイド バルコニールーム ハーバービュールーム)」を半期設定
・11月25日に開催される一夜だけのJAL貸し切りイベント「東京ディズニーランド プライベート・イブニング・パーティ」へご招待

ジャルパックならではの感動体験をお届け

・オホーツクの流氷や白銀の世界が広がる知床五湖など冬の北海道を満喫する新企画をご用意
・沖縄コンベンションビューロー(OCVB)と連携し、女子流に沖縄滞在を楽しむツアーを商品化

 一つ目のJJ九州周遊バスはこれまでのジャルパックオリジナル「JALライナー」からエースJTBとの共同企画として新登場。震災により走行ルートを一部見直したほか、一部観光地では「音声ガイドペン」を利用した案内も受けることができる。

 二つ目の「東京ディズニーランド プライベート・イブニング・パーティ」は、オフィシャルスポンサーであるJALならではのプラン。11月25日に宿泊する利用者のみのオプショナルツアーで、夜の時間帯の貸し切りとなるためアトラクションを存分に楽しむことができる。そのほかエレクトリカルパレードなどの専用鑑賞エリアが設けられた「ガイドツアー」や、キャラクターとの食事が楽しめる「スペシャルブランチ」付きプラン、ポルト・パラディーゾ・サイド バルコニールーム ハーバービュールームに宿泊するプランなどが用意されている。

 最後の北海道、沖縄に関してはホテル(沖縄)や冬のイベント(北海道)の動画が用意されており、ポイントを分かりやすく確認することができるのがポイント。沖縄に関しては大人の女子旅を意識した「こころ彩る沖縄」や、ファミリー向けに2部屋続きのコネクティングルームを利用する「ジャルパック フリッパーズルーム」が選べるプランを用意する。北海道に関しては冬ならではの観光素材「流氷」などを活かした商品を用意している。

 また、JALグループならではの特典として、羽田空港機体整備工場を無料で見学できる「JAL工場見学 ~SKY MUSEUM~」がオプションとして用意される。こちらはツアー出発日限定となる。