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【関空旅博2016】海猿の活躍を間近で! 海上保安庁 関西空港海上保安航空基地とコラボイベント

展望ホールの屋上からロープで降下する海難救助デモなど

2016年6月4日 開催

 関西国際空港で6月4日~5日に開催されている「関空旅博2016」。この併催イベントとして、実施された「KIXチャリティージャンク市」とのコラボイベントとして、海上保安庁 関西空港海上保安航空基地が関空展望ホール SKY VIEWでイベントを実施した。

 関空のA滑走路脇には、第五管区海上保安本部に所属する関西空港海上保安航空基地が所在している。この基地は大阪湾や播磨灘、紀伊水道、徳島県や高知県南部の海域を担当する。SKY VIEWで行なわれたイベントでは、同基地の機動救難士による「海の安全教室」と題したセミナーや、海難救助のデモを行なった。機動救難士は事故発生時にヘリコプターからの降下などで救助を行なうほか、救急救命活動のスキルも身に付けている。

海上保安庁 関西空港海上保安航空基地

 この日、2度行なわれたデモンストレーションは、SKY VIEWメインエントランス屋上(同ビルの6階~7階に相当する高さ)から、メインホール4階のスカイデッキへ救助が必要な人を運ぶというもの。客船からの救助を想定したもので、地上と客船とをロープで結び、それを伝って人命救助を行なう。

 屋上からスカイデッキへと颯爽と降り立ったのは、同基地の機動救難士である加藤隊員と三木隊員。加藤隊員が司会を務め、三木隊員(同基地一番の腕力の持ち主だそうだ)が実演を行なった。

屋上から颯爽と降りてくる加藤隊員と三木隊員
加藤隊員(左)が司会を務め、デモの内容を随時説明。三木隊員(右)が実際にデモを行なった

 デモの内容は、メインエントランス屋上で助けを求める「ヤマダタロウさん」を発見。三木隊員が腕の力だけでロープを伝ってメインエントランス屋上へ行き、まずはヤマダタロウさんをゆっくりとスカイデッキへ。続いて、三木隊員が素早く降りてくるというもの。実際に宙に浮いている状態で、一歩間違えば怪我につながりかねない迫力あるデモ。

 ちなみに、メインエントランス屋上と、メインホール4階スカイデッキとを結ぶロープは、訪れた人みんなで協力して引っ張り、三木隊員が屋上へ~要救助者の救助~三木隊員の帰還まで、ずっとロープを持ったまま。見学に訪れた観衆も人命救助に一役買った格好だ。

 今回のイベントは6月4日のみだったが、過去にも同様のイベントを実施したことがあるとのこと。今後も開催される可能性は高いので、興味のある人は関西エアポートや関西空港海上保安航空基地のWebサイトをまめにチェックしておくとよいだろう。

メインエントランス屋上で助けを求めるヤマダタロウさん。その表情からも深刻さがうかがえる
観客もメインエントランス屋上とスカイデッキを結ぶロープを引っ張って協力
三木隊員が腕力だけでロープを伝い、メインエントランスの屋上へ
要救助者のヤマダタロウさんをゆっくりと降ろして救出
九死に一生を得たヤマダタロウさん。手伝ってくれた観客にもお礼を述べる
続いて三木隊員も素早く降りてくる
無事にスカイデッキへ帰還
最後に海で事故や事件が起きた際の緊急通報用電話番号「118」番を紹介
機動救難士や、マスコットキャラクターの「うみまる」(右)、「うーみん」(中央)との記念撮影会も行なわれた