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北海道で錆びたSLを塗装し直す1泊2日の「長沼町保存蒸機ペンキ塗りツアー」

10月3日に札幌駅発。旧国鉄9600型にちなんで9600円

2015年10月3日~4日 実施

長沼コミュニティ公園に保存されている旧夕張鉄道の蒸気機関車「25号機」

 日本旅行のグループ会社である北海道オプショナルツアーズは、北海道夕張郡の長沼コミュニティ公園に保存されている旧夕張鉄道の蒸気機関車「25号機」を塗装し直す「長沼町保存蒸機ペンキ塗りツアー」の申し込みを開始した。ツアー期間は10月3日~4日の1泊2日。募集人員は30名で、最少催行人員は20名。料金は、3人1室利用の場合で大人1人9600円。これは塗装する25号機の旧国鉄9600型にちなんだ料金になっている。なお、2名1室利用の場合は、1人あたり2000円が追加される。

 本ツアーは、鉄道の保存活動の一環として企画された。長沼コミュニティ公園には蒸気機関車が保存されているがサビなどが発生して状態がわるく、公園設置に相応しくないとの声を受けた長沼町役場が、三菱大夕張鉄道保存会と北海道鉄道観光資源研究会に相談した結果として実現したツアーになっている。今回の再塗装作業は蒸気機関車の片側のみを行ない、残りは2016年に行なう予定としている。

 ツアーは札幌駅を11時30分に出発後、レストラン「大地のテラス」にて食事。同レストランでは北海道鉄道観光資源研究会がクラウドファンディングサービス「READYFOR」を活用して保存を実現した711系電車、通称「赤い電車」を見学できる。食事・見学後は長沼町に移動し、蒸気機関車のペンキはがしとサビ落としの作業を約2時間行なう。その後はながぬま温泉に宿泊。ジンギスカンの食事や懇親会が用意される。10月4日は昼食を挟みつつ、下地作業やペンキ塗りを地元の人とともに約6時間30分作業する。作業が終わったら長沼町で観光後、JR札幌駅で解散となる。解散時刻は18時頃。

 なお、ツアー対象年齢は高校生以上。ヘルメットは貸与されるが、作業着や軍手・タオルは持参する必要がある。

(藤縄優佑)