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豊中市、伊丹空港の飛行機撮影スポット“千里川土手”隣接地に公園整備、2025~2026年度の供用開始目指す。意見募集開始

2021年11月12日 発表

大阪府豊中市が、伊丹空港南東の原田緩衝緑地に、飛行機を真下から見られる緑地の整備を構想

 大阪府豊中市は11月12日、大阪国際空港(伊丹空港)南東の千里川土手に隣接する「原田緩衝緑地」の整備構想など、空港周辺地域の今後の整備の方向性を示す「大阪国際空港周辺地域整備構想(素案)」を策定し、これを公表。市民からの意見公募を開始した。

 騒音対策区域が縮小した1987年に策定された「大阪国際空港周辺地区整備計画(案)」を基に、その後の状況の変化に応じた新たな構想として策定するもの。社会課題への対応、航空機騒音対策、航空機需要の回復など、空港周辺地域の現況と課題に対応した施設整備の方針を示すものとなる。

 構想では、伊丹空港に着陸する飛行機を真下から見られる場所として知られる「千里川土手」に隣接した「原田緩衝緑地」を、周辺地域の活性化を目的に重点事業に位置付け、千里川土手と一体的な空間として魅力的なスポットとするため、関係機関と連携・協議を進めるとしている。

 対象は新関西国際空港が保有する約6ヘクタール(6万m 2 )の土地で、駐車場を除いて市が無償借用。迫力ある飛行機の離着陸を楽しめる場として展望施設の整備や、バーベキュー広場、桜の植樹などを計画。

 このほか、エントランスエリアへのカフェや花壇、ガーデンの設置や、食や緑と親しめる場としてマルシェ・イベント広場や自然観察園の整備も検討している。

 構想では、2022~2023年度にかけて事業者を選定し、2024~2025年度に整備工事を実施。2025~2026年度の供用開始を目指している。

「原田緩衝緑地」の計画地
「原田緩衝緑地」の利活用イメージ
利活用方針
各ゾーンのコンセプトと施設