週末駅弁
「鮎めし」
地元食材にこだわった旬の味を楽しむ
2016年7月15日 10:57
弁当名 | 「鮎めし」 |
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価格 | 1200円 |
販売駅 | JR東日本 宇都宮駅、東北新幹線車内販売(一部) |
購入場所 | JR東日本 宇都宮駅 構内「松廼家」 |
購入日 | 2016年7月14日 |
「駅弁発祥の地」ともいわれる宇都宮駅。そんな宇都宮駅で今回食した駅弁は「鮎めし」です。11月~5月の鮎の禁漁期間も解禁となり、ちょうど旬でもありますし、地元栃木県で獲れた鮎を使っているという触れ込みにも背中を押され、数ある駅弁から選んでみました。
鮎の炊き込みご飯の上に丸ごと1尾のうま煮と、その名前どおりの鮎尽くし。脇を固めるのは干瓢や大根の味噌たまり漬けなど、栃木名産の食材。干瓢の味は見た目ほど濃くはなく、大根の味はしっかり濃いめ、生姜の甘酢漬けはサッパリと、それぞれの味付けに変化があり、仕切りのない部分に一緒くたにつめられている割に、その違いがぼやけないのには感心します。
主役の鮎は炊き込みご飯と、うま煮の2本立て。炊き込みご飯の味はそんなに濃くはないので、うま煮をほぐしてご飯に混ぜて食べるのが個人的にはいい塩梅だと思いました。
主役の鮎は地元産で丸ごと一尾載っています。中骨までやわらかく煮込んである鮎は、ご飯が進みそうなしっかりとした味つけながら、濃すぎず甘すぎずそのまま食べても美味しく、あっさりと炊き込んだ鮎の炊き込みご飯との相性もよく(当たり前?)、「鮎めし」の看板に偽りなし、です。
栃木県が全国生産量圧倒的1位を誇る干瓢は案外あっさりとした味。大根の味噌のたまり漬けも生姜の甘酢漬けも梅干しも決してオマケ的なものではなく、それぞれの味を楽しみながら食事ができる、しっかりとしたものです。
メインから付け合わせまで1つ1つの料理がしっかりと個性を発揮していて、かつ1つの駅弁としてしっかりまとまっています。地域性も豊かです。全体的に上品で、ボリューム感が売りの駅弁でもないので、宇都宮駅から東京までの新幹線など1時間弱程度の乗車でもゆっくり楽しめます。
ちなみに宇都宮駅は駅弁発祥の地というだけあって今回の「鮎めし」以外にも地域性の強いお弁当も数多く見かけました。筆者が購入したお店の販売員によると、なかには期間限定であったり、ラインナップしているけど事前注文が必要なものがあったりと、飛び込みでは手にできないものも数多くあるようです。旅程が確定している人は、事前にちょっと調べてみるのもいいかもしれません。