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全室オーシャンフロントビューの「プリンス ワイキキ」がリニューアルオープン

西武HD 後藤高志CEOがセレブレーションパーティに登壇

2017年4月18日(現地時間) 開催

全面改装しリニューアルオープンした「プリンス ワイキキ」。左がアラモアナタワー、右がダイヤモンドヘッドタワーのツインタワー構造。中央部の5階にプールエリアがある

 4月18日(現地時間)、西武ホールディングスの連結子会社であるプリンスリゾーツハワイインクが運営する「Prince Waikiki(プリンス ワイキキ)」は、リニューアルオープンを祝うセレブレーションイベントを開催した。

 プリンス ワイキキは、ハワイ州ホノルル市ワイキキ地区のリゾートホテルで、これまでは「HAWAII PRINCE HOTEL WAIKIKI(ハワイ プリンスホテル ワイキキ)」として多くの利用客に親しまれていたもの。ワイキキビーチ、アラモアナビーチパークに近く、全室オーシャンビューのホテルとして知られていた。

 現在ハワイ オアフ島では、アラモアナ地区、ワード地区、カカアコ地区などワイキキよりもホノルル空港寄りのエリアで積極的な再開発が行なわれており、将来的にはホノルル空港からアラモアナショッピングセンターまでモノレールで直通する計画となっている。

 西武ホールディングスはこれらの状況を踏まえ、ハワイ プリンスホテル ワイキキをより利用客の満足度を得られるようリニューアル。全客室563室、ロビー、レストラン、プールエリア、バンケットルームなどを統一コンセプトのもとに変更&グレードアップし、4月1日にリニューアルオープンした。コンセプト面などの詳細については関連記事「全室オーシャンビューの『ハワイ プリンスホテル ワイキキ』が大幅リニューアル」を参照してほしい。

プリンス ホテルに到着したパーティ参加者と歓談する株式会社 西武ホールディングス 代表取締役社長 後藤高志氏(右側中央)

 4月15日、そのリニューアルを祝うセレブレーションイベントを開催。日本から西武ホールディングス 代表取締役社長 後藤高志氏(英語では後藤高志CEOと紹介)が来日。ロビーエリアでのセレブレーションイベントに代表として参加した。

クムフラ(左側中央の男性)より、お祝いの踊りを受け取るプリンス ワイキキ関係者。右側前列より、西武ホールディングス株式会社 後藤社長、プリンスリゾーツハワイ ゼネラルマネージャー チャールズ・アボット氏、西武鉄道株式会社 執行役員 広報部長 川上清人氏。川上氏はこの4月1日に西武鉄道に異動。異動前は 西武ホールディングス 国際企画部長としてリニュアールを担当してきた
Prince Waikiki
お祝いのフラ
フラのあとは、ハワイのアーティストであるカイリ・チュン氏が挨拶。カイリ・チュン氏はロビーの天井に広がる「フラリ・イ・カ・ラ」の創作を行なった
カイリ・チュン氏と後藤社長がしっかり握手

 セレブレーションイベント後は、ホテルのボールルームでセレブレーションパーティを開催。代表者として挨拶を行なった。

 後藤CEOは、「アローハ」と挨拶したあと、すべて英語でのスピーチを実施。パーティの参加者にお礼を述べたあと、ハワイ プリンスホテル ワイキキの歴史について言及。1990年の開業以来多くの宿泊客に利用されてきたという。そのハワイ プリンスホテル ワイキキを新しいビジョンのもとにリニューアル。5500万ドルの投資を行ない、新コンセプトを導入することで、よりくつろいでもらえるホテルにしたという。

ボールルームで行なわれたセレブレショーンパーティ
最初はクムフラより祈りの言葉が捧げられた
関係者で鏡開きを実施

 その後ハワイへの投資へ言及。西武グループは1970年代にハワイへの投資を開始。ホテルやゴルフコースから始まったという。現在は西武グループとして、このプリンス ワイキキをはじめ、ハプナビーチプリンスホテル(ハワイ島)、マウナケアビーチホテル(ハワイ島)と3つのホテル、3つのゴルフコースを運営。ハワイでのビジネスは、西武グループのビジネスの中で“ブランドリーダー”に位置付けられている。

ハワイへの積極的な投資を語る後藤社長

 西武グループは、これからも積極的な投資を行なっていくとし、ホノルルレールウェイ(モノレール)が建設中であること、日本人にも有名なアラモアナショッピングセンターが拡張し続けていること、カカアコ地区が開発中であること、そしてハワイアン航空がハワイ島へ東京からの直行便を就航したことを挙げた。

 とくにハワイアン航空のハワイ島コナ空港への直行便に関しては、ハワイ島へのよい影響はもちろん、オアフ島にもよい影響があるという。

 これからも西武グループのブランドリーダーであるハワイへの投資を力強く行ない、ハワイビジネスをサポートしていくと宣言し、最後に「マハロ」と挨拶を結んだ。

客室の窓エリアを拡大し、オーシャンフロントビューに

全室オーシャンフロントビューのプリンス ワイキキ。窓のエリアも拡大され、目の前にはハワイの海が広がる
窓からの景色。右がアラモアナビーチパーク、左がワイキキビーチ

 リニューアルなったプリンス ワイキキのロビーは、従来存在した段差がなくなり、完全フラットなバリアフリーエリアを実現。ゆったりとした空間に、ハワイのアーティストであるカイリ・チュン氏によって創作された「フラリ・イ・カ・ラ」が展示されている。このフラリ・イ・カ・ラは、プリンス ワイキキが建つ地がもつ自然の生命力を表現。ナイオ(花)、リムエレエレ(海藻)、そしてヒナナ(魚)が示されている。

 ロビーでは、ウェーブ状のテーブルが各所に置かれているほか、水の流れを表現したカーペットが敷かれ、暖かな空間を演出している。

フラットで明るいロビー。落ち着いた空間が演出されている
「フラリ・イ・カ・ラ」が飾られるロビー。水の流れを感じられる
各所にくつろげるエリアを用意
左がフロントになる
各種情報端末
1階に新しくオープンしたホノルルコーヒー
ダイヤモンドヘッドタワー側
アラモアナタワー側

 客室においては、窓のエリアを拡大。全室オーシャンプロントビューを宣言するホテルだけあり、部屋に入ったときからパノラマビューが広がる。「ハワイで宿泊するならやはり海の見えるホテルを」といった需要にしっかりこたえるものとなっている。

 部屋の印象は、華やかなというより、落ち着いたトーンで構成。ロビーのフラリ・イ・カ・ラは銅板で作られており、その落ち着いたカッパートーンが客室にも用いられている。

落ち着いたトーンが客室でも用いられている。右側には海の景色が広がる
サンシェードやカーテンはリモコンで動作する
ベッドサイドのテーブル
こちらはワークデスク
広々としたバスルーム。トイレは別室で、ウォッシュレット装備

 今回のリニューアルでは、プールと一体になった海が見えるインフィニティプールを5階のプールエリアに新設。5階というアッパーエリアから、海を眺めながらくつろぐことができる。また、この5階のプールエリアには、「プリンスワイキキクラブルーム」以上のグレードの客室に宿泊した宿泊者向けにクラブラウンジを用意。5階にあり、なおかつオープンエアーのラウンジは、ワイキキエリアで唯一のものだという。

5階にあるプールエリア。ダイヤモンドヘッドタワー、アラモアナタワーの両タワーに接続している
プールからアラモアナタワーを望む
新設されたインフィニティプール。水平線と一体になった景色が楽しめる。サンセット時がお勧め
プール脇にはバーカウンターやくつろげるエリアを用意
5階プール脇にあるクラブルーム宿泊者向けの特別なラウンジ。ちょっとしたドリンクなどが用意されている
ラウンジ内からの風景。オープンエアーでハワイの風景を楽しめる

 4月1日からリニューアルオープンしているプリンス ワイキキだが、今後、最上階である地上33階にワタベウェディングの新チャペル「ラニレア チャペル」がオープンする予定となっている。このラニレア チャペルは天空からビーチを望むことになるというチャペルで、セレブレーションパーティにはワタベウェディングからのお祝い花も飾られていた。

地上33階にオープンする、ワタベウェディングの新チャペル「ラニレア チャペル」(イメージ図)。天空のチャペルとして話題になっている(画像:ワタベウェディング)

 このチャペルがオープンすることで、プリンス ワイキキはリゾートホテルとしての魅力を増し、拡張の続くアラモアナショッピングセンター、そしていずれアラモアナショッピングセンターにできるモノレール駅とともに、利便性の高いホテルとして価値が高まっていくだろう。